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【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):オリンパス、キヤノン、ガンホーなど


オリンパス<7733>:4230円(前日比-190円)
売り優勢。ソニー<6758>が保有株の半分をJPモルガン証券に売却すると発表している。保有比率は約10%から5%程度に低下することになる。JPモルガンでは機関投資家などに転売するもようであるが、先々の需給面でのマイナスにつながるとの警戒感も先行へ。なお、株式売却後も提携関係は変わらないとしており、業績面への影響は限定的との見方が優勢のようだ。

キヤノン<7751>:4297円(同+119円)
しっかり。シティでは投資評価を「2」から「1」に格上げ、目標株価も3800円から5000円に引き上げている。既存事業への懸念、業績低迷、経営の変化の乏しさなどを背景に株価は低迷が続いてきたが、AXISの買収をきっかけとして、同社の投資論点が既存事業に対する「懸念」から、「AXIS型買収」や経営の変化への「期待」に変わる局面を、投資機会として注目としているようだ。

トクヤマ<4043>:262円(同+13円)
買い先行。前日に情報通信研究機構が、同社と共同で200-300ナノメートルの深紫外波長帯で発光する世界最高出力90ミリワット超の深紫外発光LEDを開発したと発表している。光の取り出し効率を約2倍に向上させ、小型かつ高出力なLEDを実現のようだ。深紫外LEDは、ウイルスの殺菌などに加えて、環境汚染物質の分解や光線外科治療などへの応用も見込まれているもよう。業績寄与は不明であるものの、高い技術力などに対する見直しの流れも進む格好に。

sMedio<3913>:4295円(同+380円)
大幅反発。ルネサス<6723>や日本オラクル<4716>と協力して、ルネサス社MCU(Micro Computer Unit)「RX64M」に「Java VM」を移植、IoT市場向けに提供すると発表している。株価は上場2営業日目の3月30日に付けた高値4590円に迫る場面も見られた。同社は3月27日に新規上場、マルチメディア、ネットワークに関する技術を中心としたソフトウエアの開発及び販売を手掛ける。

PD<4587>:9360円(同+500円)
反発。スイス・ノバルティス社との間で、同社独自の創薬開発プラットフォームシステム「PDPS(Peptide Discovery Platform System)」をノバルティス社に対して非独占的にライセンス許諾することについて合意したと発表している。今回の契約締結に伴い、同社は契約一時金を段階に分けて受け取ることになるほか、その後の技術導入開発の進捗に応じてマイルストーンフィーを受け取ることになるとしている。金額は非開示。

ADWAYS<2489>:1121円(同+150円)
ストップ高。無料対話アプリを展開するLINEが、東証に株式の新規上場手続きを再申請したと報じられており、関連銘柄に物色が向かっている。昨年9月に上場見送りを決めていたが、早ければ年内の上場を目指して再び準備を進めるとしている。14年12月期の連結売上高は前期比2.1倍の863億円まで拡大しており、上場時の時価総額は1兆円を超えるとの声もあるという。

ガンホー<3765>:457円(同-7円)
続落。主力のスマートフォン向けゲーム「パズル&ドラゴンズ」が累計3500万ダウンロードを突破したと発表しているが、反応は限定的。3月下旬から上昇が続いていた反動で、利益確定売り優勢となっている。同ゲームは、国内のみでなく海外でも香港・台湾において200万ダウンロード、韓国において200万ダウンロード、北米において600万ダウンロードを達成するなど、着実にユーザー数を伸ばしているという。

《KO》

 提供:フィスコ

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