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【材料】本日の注目個別銘柄:三越伊勢丹、電気化学工業、東ソーなど


<8316> 三井住友FG 4588 -13
.5売り先行。大和では投資判断を「2」から「3」に格下げしている。決算シーズンを迎えるに当たって、市場が期待する自己株式取得の可能性が小さいこと、来期のガイダンスは減益見通しが示される公算が大きいことなどから、目先一旦は利食い売り圧力が強まると判断しているようだ。銀行株にとっては、寄り付き前に発表された日銀短観の市場想定下振れもネガティブに。

<4061> 電気化学工業 470 -4
買い気配スタート。エボラウイルス抗原検出迅速診断キットの開発を発表、買い材料視される展開になっている。子会社のデンカ生研が試作品開発に成功したもよう。約15分でウイルス感染の有無が判定でき、従来の測定法と比べて、特別な装置や長い測定時間が必要なくなる。引き続き、エボラ熱対策に対する市場の関心の高さを映す展開に。ただ、高寄り後は伸び悩み、短期資金の処分売り優勢でマイナス圏まで。

<9020> JR東日本 9776 +136
反発。昨日は海外投資家の売りに押されて他のJR各社同様にきつい下げとなったが、本日は押し目買いに逆行高の展開。今秋の株式上場が計画されている日本郵政が配当性向を50%以上とすることで最終調整に入ったと伝わっており、比較対照とされやすい同社などは、配当性向引き上げに迫られるといった思惑なども高まる形のようだ。ちなみに、同社の今期配当性向は20%強の水準である。

<3099> 三越伊勢丹 2026 +38
堅調。シティでは投資判断を「2」から「1」に格上げ、目標株価も1880円から2410円に引き上げている。東京の百貨店市場で3割超のシェアを保有、旗艦3店がすべて地域1番店となっており、株高等の資産効果や訪日外国人需要などの恩恵を最も享受しやすいと評価。 インバウンド需要などで当面は高い利益成長が期待でき、百貨店業界のトップピックと位置づけているようだ。

<6915> 千代田インテ 3085 +177
上げ目立つ。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は18.5億円から29億円、前年同期比27%増益見通しに、通期は36億円から45億円、前期比26%増益にそれぞれ上方修正へ。円安効果や原価低減活動の効果表面化などが収益上振れの背景に。業績上振れ期待はあったが、第1四半期の9%増益から増益幅も拡大する格好になっている。

<2792> ハニーズ 998 -52
下げ目立つ。前日に第3四半期の決算を発表、累計経常利益は22.6億円で前年同期比3.1倍の大幅増益となったが、営業利益は2.3億円で前年同期比75%の大幅減益となっている。経常大幅増益はデリバティブ評価益の計上といった特殊要因であり、本業ベースにおける第3四半期決算時の大幅下方修正に続いての下振れ懸念に警戒感が先行へ。

<1720> 東急建設 709 +29
しっかり。いちよしでレーティングを新規に「A」、フェアバリューを1000円としている。渋谷再開発に関連した渋谷駅街区東棟新築工事、同南街区プロジェクトなど大型案件の受注が相次ぐとしているほか、今期には不採算案件の整理にメドがつく見通しであり、完成工事総利益率の改善に伴う利益水準の向上を予想と。前期の営業益倍増見込みに続いて、今・来期ともに2ケタの利益成長が続く見通しとしている。

<4042> 東ソー 629 +23
しっかり。クレディ・スイス(CS)では決算プレビューレポートにおいて、15.3期営業利益は会社計画通りと想定しているが、16.3期会社計画営業利益は600億円程度まで拡大する可能性があるとしている。市場コンセンサスは570億円レベルであるため、ポジティブに捉える動きも出ているようだ。石油化学の損益改善、機能商品などでの能力増強効果が来期増益の背景としているもよう。

<2670> ABCマート 6790 -240
さえない。15.2期営業利益は前期比17%増の400億円程度になり、12期連続で過去最高益を更新したもようと観測報道が伝わっている。有力ブランドスニーカーの販売が好調だったほか、インバウンド消費拡大も追い風に。ただ、410億円強の市場コンセンサスレベルを下回ったほか、従来予想406億円も下回ったとされている。足元の既存店動向などは順調推移であったため、下振れ着地には意外感も。
《FA》

 提供:フィスコ

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