【市況】＜週末コメント＞　─ 来週の相場展望 ─　2015年3月27日

　今週の日経平均終値は１９２８５円６３銭、前週末比２７４円５９銭安でした。

　順調に水準を切り上げてきた日経平均も７週目にして連続上昇が途切れました。１月の安値（１万６５９２円）から今週の高値（１万９７７８円）まで約２カ月間で３１８６円もの上昇。目先は２万円の大台に届きませんでしたが十分な上昇波動だと言えるでしょう。きのう、今日の値動きを見ているとまさに高値波乱で、短期的ではあるでしょうが需給変調の事実は否めません。日本、欧州、米国、中国など各国の株価が最近にない高値圏にあり、リズム的、循環的な動きで捉えればそろそろ上げ一服となっても不思議ではない状況でした。短期的には１万９０００円台というやや幅広なレンジで相場は往来し、２万円に向けての足場固め（日柄調整）を来週も続けることになるでしょう。待機資金が依然豊富なのでレンジ内では下値をじりじりと切り上げて行く強もち合いというイメージでしょうか。中長期的な目線では依然、金融緩和と景気・業績の回復過程という中核的なファンダメンタルズが不変であるため、大局的な株高の流れは続くでしょう。（ストック・データバンク　編集部）