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【材料】本日の注目個別銘柄:東レ、日本カーボン、丸三証券など


<6752> パナソニック 1576.5 +49
しっかり。前日に2015年度の事業方針説明会を開催している。ADRでも2%弱の上昇となっており、ポジティブな反応となっている。16.3期営業利益は4300億円と示されており、4000億円強の水準である市場コンセンサスを上回る内容に。販売増、構造改革効果、合理化効果などがプラスに働くとしている。想定以上の強気見通しにまずはプラスインパクトが先行へ。

<4661> OLC 9718 +718
買い優勢。本日は配当・優待権利落ち、並びに、1:4の株式分割権利落ちとなっている。中長期スタンスで個人投資家の購入ニーズは強いとみられるなか、分割による最低売買単位の低下に伴って、資金が積極的に流入する状況となっているようだ。配当・優待権利落ち分を十分にカバーする流れとなっている。

<3402> 東レ 1036 +7
しっかり。15年3月期営業利益は前期比2割増の1250億円前後になる見通しとの観測報道が伝わっている。炭素繊維が好調で最高益を更新も、従来予想の1300億円には届かない見通しと。1290億円強レベルの市場コンセンサスも下振れに。一方、16.3期は今期予想比2割増の1500億円程度に拡大の見通しと伝わっている。こちらは市場予想の1480億円強を上回っており、ポジティブな株価反応につながる格好へ。

<5302> 日本カーボン 341 +3
連日の上値追い。特に新規の材料は観測されていないが、貸借倍率が0.8倍台などの需給面から、売り方の買い戻しなどが優勢の展開と見られる。また、直近ではメリルリンチ(ML)の紹介レポートなどが観測されている。次世代航空機エンジンLEAPに供給している炭化ケイ素連続繊維「ニカロン」が成長ドライバーとして注目しているもよう。

<8613> 丸三証券 1304 -113
下落率トップ。配当権利落ちで手仕舞い売りの動きが優勢となっている。直近で大幅増配を発表したこともあって、前日終値ベースでの配当利回りは6%、全上場銘柄の中でも最大級の水準であった。本日、配当利回りの上位銘柄は総じて売りが先行する流れに。なお、現在の株価は、大幅増配発表から依然として42%程度上昇した水準にある。

<4521> 科研製薬 3390 -290
下げ目立つ。前日に業績予想、並びに、配当予想の上方修正を発表している。通期営業利益は従来予想の168億円から206億円に上方修正、期末配当金は27円から31円に引き上げへ。ただ、第3四半期決算時点で166億円を計上、上方修正は想定線として捉えられ、株価が高値圏のこともあり、出尽くし感が先行する格好になっているようだ。

<5706> 三井金属 281 +9
買い優勢。前日に業績修正を発表、営業利益は278億円から298億円に上方修正だが、経常利益は285億円から185億円に下方修正している。機能材料セグメントを中心に各事業が順調に推移したものの、銅鉱山開発事業に係る減損損失127億円計上などで営業外収支が悪化した。減損計上に対する不安感は強かったことで、短期的な悪材料出尽くし感につながっているもよう。また、本業ベースの順調な推移もポジティブに捉えられる。

<6305> 日立建機 2093 -64
軟調。本日はクレディ・スイス(CS)が投資判断を「ニュートラル」から「アンダーパフォーム」に格下げ、目標株価は1900円にまで引き下げている。構造改革の発表など、決算説明会を受けて株価がポジティブに反応する可能性もあるが、グローバルの建機需要は想定以上に弱く回復の兆しも見えないなか、決算説明会までは様子見スタンスが有効としている。また、先日開催された中国事業説明会もネガティブであったと。なお、CSではコマツ<6301>の投資判断も「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げへ。

<7448> ジーンズメイト 273 +3
買い先行。前日に2月期通期の業績予想を上方修正している。営業利益は収支均衡予想から0.3億円の黒字見通しとしている。冬物商品群の堅調推移や販売管理費の抑制などが寄与した格好に。修正幅は限定的であるものの、値動きが軽く個人投資家の関心が高まりやすい銘柄であることから、上方修正を手掛りに短期資金の値幅取りの動きが積極化しているものと見られる。
《FA》

 提供:フィスコ

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