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【市況】<株式トピックス>=任天堂とDeNAがストップ高、関連銘柄にも人気波及

 18日の東京株式市場は、目先高値警戒感から日経平均株価は朝方軟調に推移したものの、下値は頑強で後場終盤に上げ足を強め、日経平均株価終値は前日比107円48銭高の1万9544円48銭と続伸し、心理的フシ目とされる1万9500円を上回ってきた。
 きょうの東京株式市場で最大の話題となったのは、前日の17日引け後に資本・業務提携を発表した任天堂<7974>、ディー・エヌ・エー<2432>の両社が、取引時間中は値つかずのカイ気配で、ともに値幅制限いっぱいのストップ高比例配分となる大人気を集めたことだ。
 任天堂がスマホゲームに参入することで、再度成長を目指す姿勢を示したことが株式市場で好感されているという。具体的には、グローバル市場をターゲットに任天堂の保有する認知度の極めて高いキャラクターなどを活用したスマホ向けのゲームアプリケーションの開発などを進めるのをはじめ、多様なデバイスに対応した会員制サービスなどを共同で進めるという。
 市場関係者からも「この組み合わせの提携は想定外だった」との声がきかれるほどで、サプライズの大きさが、株価の上昇につながったようだ。
 さらに、本命の2社が、大引けまでカイ気配の状態にあったことから、「関連銘柄に連想買いの輪が大きく広がった」(市場関係者)ようだ。任天堂に電子部品の納入実績のあるミツミ電機<6767>、ホシデン<6804>をはじめ、「ニンテンドーDS」に組み込みソフトを提供しているユビキタス<3858>、ゲームソフトを受託しているトーセ<4728>が買われた。さらに、メーンバンクで任天堂株を4%強保有する京都銀行<8369>も大幅高となった。一方、ディー・エヌ・エー関連では、子会社がスマホ向けゲームの共同開発した実績のあるアクセルマーク<3624>が急反発した。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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