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【特集】アートスパーク Research Memo(1):マンガ制作ソフト、電子書籍ビューアで高シェア、戦略投資で成長


アートスパークホールディングス<3663>は、2012年に(株)セルシスと(株)エイチアイが統合して誕生した。デジタルグラフィックス技術を基盤に、電子書籍閲覧やマンガ・アニメ制作支援、自動車関連デジタル機器のユーザーインターフェース開発等を展開する。

セルシスは、アプリケーションに強みがあり、イラスト・マンガ制作ソフト「CLIPSTUDIO」や電子書籍ビューア「BS Reader」など国内シェアNo.1の製品を数多く持つ。エイチアイはミドルウェアに強みがあり、自動車関連を中心としたデジタル機器の組込みユーザーインターフェース分野において技術力とデザイン力を兼ね備えたユニークなポジションを確立している。

2012年の上場以来、営業赤字が続いていたが、取り組んできた構造改革と戦略投資の効果が顕在化し、2014年12月期は営業黒字を達成した。2014年12月期連結業績は、売上高3,826百万円(前期比140百万円増)、営業利益99百万円(同168百万円増)。2015年12月期計画は、売上高4,349百万円(前期比522百万円増)、営業利益181百万円(前期比81百万円増)を見込んでいる。

今後も従来の基本戦略を継続する。グループ会社の技術基盤統合によりシナジーを追求しつつ、戦略事業(クリエイターサポート事業、UI/UX事業)への積極投資を行い、成長を加速させる戦略だ。


■Check Point
・携帯端末向け電子書籍ソリューションを配信事業者へ提供
・アニメ制作ソフト、マンガ制作ソフトでは国内シェア9割以上
・2015年12月期は戦略投資事業で事業拡大、連続増収増益を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)

《FA》

 提供:フィスコ

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