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【市況】<株式トピックス>=円安進行でも日経平均株価が下げる背景

 10日の東京株式市場は、前日の米株式相場の上昇や外国為替市場での円安進行を好感して高く始まったものの、買い一巡後は伸び悩んだ。後場に入ると下げが加速。日経平均株価終値は、前日比125円44銭安の1万8665円11銭の続落となった。
 先週末の6日から円安・ドル高が加速しているにもかかわらず、自動車、電機など輸出関連の主力銘柄の動きが鈍いことが、市場参加者の買い意欲を後退させているようだ。
 それが顕著に表れたのが、きょうの昼の時間帯だった。株式市場の昼休み時間中に、外国為替市場で一時1ドル=122円まで円安・ドル高が進行したにもかかわらず、後場寄り付きの日経平均株価が先物主導の売りで下げに転じ短時間で急落したことを受けて、買い手控えムードが一段と強まったようだ。
 株価指数先物にまとまった売りを出したのは、海外投資家との見方が出ている。市場関係者からは「想定を上回る円安加速によって、海外投資家がドル建て日経平均の評価益減少を回避するために、利益確定売りに動いたのではないか」との見方が出ていた。ドル建ての日経平均株価は、きょう大幅安となり153ドル台まで下落している。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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