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【市況】日経平均は続落、週末SQ算出控えでポジション解消売り・利益確定売り広がる

高値を付けた後は利益確定売りに2日連続100円超の下げとなった。3日連続の1万8800円台始動となったものの、週末にはSQ算出が控えており、これまで買いを主導してきた海外勢がポジションを解消する動きが出たとの指摘もあった。9日のNYダウは1万8000ドル台の終値にはわずかにとどかなったものの急反発。ギリシャの資金は3週間で尽きるとの可能性報道があたものの反応は一時的といい、後半は概ね1.8万ドル台で推移する展開だった。東京市場でも朝方から買いが先行、3日連続で1.88万円台での寄付きと好ダッシュとなった。しかし、後場には、利益確定売りに下げに転じ、鉱業、海運、鉄鋼など資源・素材関連や銀行、保険、証券など金融関連、そして、内需関連の過半以上が下げるなど25業種が下げ、円安が追い風となった輸出関連や内需の一角など8業種が上げるにとどまった。東京外為市場では円が4日続落始動となり、対ドルで121円台後半へと下げ幅を拡大する展開となったのだが・・。日経平均指数採用銘柄では70.7%の159銘柄(全体では52.2%の974)が下げ、59銘柄(同39.6%の739)の上昇にとどまり、指数採用銘柄への売りが目立つ格好となった。昨年来高値更新銘柄数は前日比35増の175と4日に76に沈んだ他は2月12日から100超となっており、200超は2日までに8回を数えた・・。ひと息付くのはも上策か!
◆そんななかセブン&アイ <3382> も06年4月以来ほぼ9年ぶりの高値水準を付けた後、反落に転じた。ただ11年3月東日本大震災後安値から続く中勢上昇基調に変わりはなく、中長期線接近場面は引き続き「強気」で臨んでいくべきであろう。弱かった関西地区での先行き期待感が高まりつつあることがポイント。10日付け日経新聞朝刊が「関西の大手スーパーの万代と資本・業務提携する方針を固めた。来春までに万代の全株を保有する持ち株会社から、約200億円で取得すると見られる」と報じており、これまで手薄だった近畿圏での店舗網の強化に期待した買いが先行した。8日にはネットスーパー専用配送拠点を稼働させ、都心エリアでの潜在的ニーズを掴んでいくとするとしており、引き続き、上昇基調が続く中の調整シーンでは拾っていきたい。そのほか、この日昨年来高値更新銘柄は●プリマ、ヤオコー <8279> 、ナブテスコ <6268> 、日特エンジ <6145> 、ハーモニック <6324> などが同高値を更新しており、サイバダイン <7779> は終値としては1月30日以来となる3000円台を回復した。2月に2800円まで沈んだ後は、200日移動平均線沿いの上昇基調にあり、この日は11月27日以降割り込んでいた75日線をクリアして終了した。短期資金の動きに左右されやすいが、中勢上昇基調に乗ることが出来れば「押し目買い」に転じるはず。ここから「買い場」探しでウォッチングを再開。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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