市場ニュース

戻る
 

【材料】<動意株・10日>(大引け)=荏原、USMH、一休など

 荏原<6361>=大幅高。メリルリンチ日本証券が9日付のリポートで投資判断を「中立」から「買い」に引き上げたことが観測されており、これが株価を刺激したかたちだ。業績は足もと好調で15年3月期は北米などを中心にプラント向けポンプが伸長するほか、精密・電子部門も利益貢献し、経常利益段階で前期比2.2%増の320億円を計画している。

 ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス<3222>=大幅上昇。初値形成後きょうで6連騰と新規上場特有の足の軽さをみせている。首都圏を地盤とするイオン系食品スーパーの再編で発足したスーパー連合。15年2月期の売上高を合計すると6400億円。今後の出店計画に貪欲であり、早晩食品スーパーでは一頭地を抜く存在となることが予想されている。また、食品スーパーの垣根にこだわらず業態を超えた連携も視野に置いていることで、成長性に対する期待が高いようだ。

 一休<2450>=大幅高。株価上昇による資産効果が高級旅館の宿泊予約サイトを運営する同社にとって支援材料となっているほか、訪日外国人観光客の急増も収益の追い風要因となっている。2014年の訪日外客数は1341万人と前年比で305万人も増加、2年連続の過去最高更新となったが、15年も引き続き高い伸びが期待される。4月初旬に桜の開花本番を控え、再び訪日客の増加を促すとの思惑が市場に渦巻いており、昨年来高値圏を走る同社株は株式需給面から上値の軽さが強みとなっている。

 省電舎<1711>=ストップ高。省エネルギー性能の高い住宅の新築やリフォームで最大45万円分のポイントがもらえ、食品やLED照明などに交換できる住宅エコポイントの申請受け付けがきょうから開始されたが、「これを手掛かり材料にエスコ事業を展開する同社株に投機筋が仕掛け的な買いを入れ、個人投資家資金などが追随する格好」(国内ネット証券)となっている。業績面では15年3月期は最終赤字幅拡大の見込みで厳しいが、発行株数184万株と小型で材料株特有の品薄感から、折に触れ値幅取りを狙う資金のターゲットに浮上する。

 日本新薬<4516>=大幅高。がん疼痛・慢性疼痛治療剤や骨髄異形成症候群治療剤などが好調で15年3月期の連結純利益は会社予想で前期比4%増の60億円と最高益の見込み。特に、肺動脈性肺高血症治療薬「セレキシパグ」などへの期待は強い。SMBC日興証券は9日、同社の投資評価「1」を継続するとともに目標株価を4300円から5500円に引き上げた。「セレキシパグ」や前立腺肥大症治療薬「ザルティア」など新薬の販売拡大による高い中期的な利益成長力を評価。16年3月期は特許料収入の増額もあり、純利益は91億円と大幅増益を予想している。

 ネクステージ<3186>=大幅高で3日続伸。株価は実質上場来高値更新が続き戻り売り圧力がない点は強み。中古車販売の大手で15年11月期は積極的な出店を足場に営業利益段階で前期比2.7倍の20億7500万円を見込む。中古車のネット通販では昨年来アマゾンジャパンと連携を強めており、今後は再編も含め思惑が募っている。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均