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【材料】シャープに強弱感対立、企業再生ファンドに出資要請報道で思惑錯綜

 シャープ<6753>が前日終値近辺で売り買いを交錯させている。同社はメガバンクや三菱商事などが共同出資する企業再生ファンドに出資を要請したことがわかったと6日付の日本経済新聞が報じた。同社は不振事業の損失処理に伴い15年3月期の連結業績が最終損益ベースで1000億円前後の赤字に陥る見通しにあり、既に主力取引銀行のみずほ銀行と三菱東京UFJ銀行にデット・エクイティ・スワップ(債務の株式化)を柱に計1500億円規模の資金調達する方針が伝えられている。今回、みずほ銀行と三菱東京UFJ銀行のほか、三井住友銀行、日本政策投資銀行などが共同運営するジャパン・インダストリアル・ソリューションズ(JIS)が優先株か普通株を引き受ける方向で出資を受け、資本増強を進め、財務改善を急ぐ構えにある。金融機関による資金支援をバックに抜本的なリストラが進むとの思惑は株価にプラス材料だが、一方で株式価値の希薄化に対する懸念も根強く、時価は230円近辺で強弱感が対立している。

シャープの株価は9時4分現在234円(△▼0円)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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