【注目】★本日の【イチオシ決算】 積水ハウス、常磐開発、アルチザ (3月5日)

１）本日（3月5日）引け後に発表された決算・業績修正

● イチオシ決算

【積水ハウス <1928> 】　★今期経常は2％増で3期連続最高益・4円増配、自社株買いも
　◆前期の連結経常利益は13.5％増の1564億円と従来予想の1535億円を上回って着地。続く16年1月期も1.6％増の1590億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。今期は住宅ローン減税などによる戸建て住宅の回復や賃貸住宅の好調継続が寄与する。業績好調に伴い、今期の年間配当は4円増の54円に増配する方針を示した。
　　同時に、1.86％の自社株買いの実施を発表。株主還元を好感する買いが期待される。

● サプライズな決算発表・業績修正

　常磐開発 <1782> [ＪＱ]　★今期経常を一転9％増益・最高益に上方修正、配当も増額
　◆15年3月期の連結経常利益を7億円→12億円に71.4％上方修正。36.5％減益予想から一転して8.8％増益を見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。受注の上積みや工事の想定以上の進捗で、売上が計画を8.8％も上回ることが寄与。大型物件などによる工事採算の向上も上振れに貢献する。同時に、創立55年記念配当を実施する形で、期末一括配当を7.5円→13円(前期は10円)に増額修正した。
　　予想PERが9.3倍→5.5倍に急低下する一方、配当利回りは2.75％に上昇し、割安感が強まった。

　ダイユー８ <2662> 　★前期経常を36％増益に31％上方修正
　◆15年2月期の連結経常利益を10.5億円→13.8億円に31.4％上方修正。増益率が3.1％増→35.6％増に拡大する見通しとなった。ホームセンター事業で高価格帯商品の品揃え強化などが奏功し、採算が改善した。販管費の削減も上振れに貢献した。
　　予想PERが10.8倍→8.7倍に低下し、割安感がさらに強まった。

　アルチザ <6778> [東証２]　★今期経常を27％上方修正
　◆15年7月期の連結経常利益を4億1000万円→5億2000万円に26.8％上方修正。減益率が35.3％減→18.0％減に縮小する見通しとなった。海外でLTE次世代規格の研究開発向け計測器の販売が想定より伸び、採算が改善する。受取利息・配当金の増加も上振れに貢献する。

　タカショー <7590> [ＪＱ]　★今期経常は66％増で2期ぶり最高益更新へ
　◆前期の連結経常利益は30.2％減の6.7億円に落ち込んだものの、続く16年1月期は66.3％増の11.2億円にV字回復し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。今期は新商品の投入やカタログギフトなど新事業が寄与し、5.0％の増収を見込む。
　　予想PERが15.0倍→9.6倍に急低下し、割安感が強まった。

２）3月6日の決算発表銘柄（予定）　★は注目決算
　■引け後発表（予定）
　　◆第1四半期決算：
　　　 <2373> ケア２１ [ＪＱ]
　　　 <3733> ソフトウェア [ＪＱ]
　　　 <7279> ハイレックス [東２]
　　　 <7605> フジコーポ [ＪＱ]
　　　 <8917> ファースト住
　　　 <9678> カナモト
　　◆第2四半期決算：
　　　 <3193> 鳥貴族 [ＪＱ]
　　　 <3854> アイル [ＪＱＧ]
　　◆第3四半期決算：
　　　 <2438> アスカネット [東Ｍ]
　　　 <3524> 日東網
　　　 <3903> ｇｕｍｉ
　　　 <5971> 共和工業 [ＪＱ]
　　　 <7901> マツモト [ＪＱ]
　　合計13社

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(「株探」編集部)