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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~外部環境悪化も、底堅さは意識されやすい


4日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:押し目待ちの買い余力は大きい
■外資系証券の注文動向:差し引き860万株の売り越し
■前場の注目材料:三井物産<8031>など、インドネシア鉄道システム受注へ

■押し目待ちの買い余力は大きい

☆日経225想定レンジ:上限18800円-下限18600円

4日の東京市場は利食い優勢の相場展開になりそうである。3日の米国市場では、前日にナスダックが約15年ぶりに5000ptを回復したことによる目先的な達成感と、雇用統計などの重要指標の発表を控えていることから利益確定の売りが先行。また、半導体メモリのマイクロン・テクノロジーが野村による投資判断引き下げを受けて下落した影響が、他の半導体関連への売りに波及した面もある。シカゴ日経225先物清算値は大阪比90円安の18730円だった。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好となろうが、円相場が1ドル119円65銭近辺と前日から円高に振れていることもあり、輸出関連などに売りが出やすいか。日経平均は2月に入ってからの上昇相場では上昇する5日線に沿ったトレンドを形成していた。これを割り込んでくる可能性があるため、上昇基調が続いていた銘柄には、いったん利益確定といった見方に向かいやすい。

もっとも、丸井G<8252>のような自社株買いなどの需給要因が押し上げている銘柄等は、引き続き強いトレンドが続きそうである。また、過熱警戒感が根強かったことから、押し目待ちの買い余力は大きいと考えられる。日銀によるETF買い入れや年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)への思惑などから、底堅さは意識されやすいだろう。

■外資系証券の注文動向:差し引き860万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1660万株、買い800万株、差し引き860万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月25日(水):550万株の買い越し
2月26日(木):80万株の買い越し
2月27日(金):600万株の買い越し
3月2日(月):870万株の買い越し
3月3日(火):50万株の買い越し

■前場の注目材料

・外部環境悪化で利益確定売りも、年金買い期待などで底堅さは意識されやすい
・新日鉄住金<5401>小倉の高炉休止、設備投資上積みで生産底上げ
・三井物産<8031>など、インドネシア鉄道システム受注へ

☆前場のイベントスケジュール

<海外>

09:30 豪・GDP(10-12月)
10:45 中・HSBCサービス業PMI(2月)
10:45 中・HSBC総合PMI(2月)

《KO》

 提供:フィスコ

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