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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ピジョン、ノジマ、出光興産、伊藤園

■ピジョン <7956> 9,100円  +1,030 (+12.8%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 2日、ピジョン <7956> が決算を発表。15年1月期の連結経常利益は前の期比20.9%増の132億円と従来予想の123億円を上回って着地。続く16年1月期も5.3%増の140億円に伸び、5期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。今期も中国、北米を中心に海外事業が収益を牽引する。インドなど新規参入市場も海外事業の底上げに貢献する。業績好調に伴い、前期の年間配当を97円→105円(前の期は121円)に増額し、今期も3円増の108円に増配する方針を示した。

■ノジマ <7419> 1,796円  +119 (+7.1%)   本日終値
 2日、ノジマ <7419> [JQ] が15年3月期の連結経常利益を50億円→58億円(前期は76.3億円)に16%上方修正し、減益率が34.5%減→24.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動で、エアコンや冷蔵庫の販売は振るわなかったが、スマートフォンの需要が堅調だったほか、高画質の4K対応テレビも想定を上回ったことが利益を押し上げる。

■出光興産 <5019> 2,147円  +36 (+1.7%)   本日終値
 2日、出光興産 <5019> が子会社である出光大分地熱の滝上事業所にバイナリー発電所を建設すると発表したことが買い材料視された。バイナリー発電は熱源となる水と低沸点媒体の2つの流体を利用し、従来よりも低い温度の蒸気と熱水で発電が可能。これまで未活用だった熱水を有効活用する。発電容量は出力ベースで5050kW。年間発電規模は3100万kWh。17年3月に稼働予定としている。

■伊藤園 <2593> 2,442円  -19 (-0.8%)   本日終値
 2日、伊藤園 <2593> が決算を発表。15年4月期第3四半期累計(14年5月-15年1月)の連結経常利益は前年同期比48.4%減の77.1億円に落ち込んだことが売り材料。消費税率引き上げと夏の天候不順による飲料販売の落ち込みが響いたほか、拡販のため販売先に支払う手数料や物流費などのコストが膨らんだことも利益を圧迫した。

■SDエンターテイメント <4650> 1,479円  +90 (+6.5%)   本日終値
 2日、SDエンター <4650> [JQ]が3月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に、株主優待制度の一部変更も発表。株式分割後の最低単元株式を保有することになった株主向け優待を新設(100株保有で3000円相当の同社及び健康グループ商品から希望の優待商品を進呈)するほか、高ランクの優待(1000株以上で同1万8000円相当の商品から進呈)を新たに設ける。

■AOI Pro. <9607> 854円  +31 (+3.8%)   本日終値
 2日、AOIプロ <9607> が15年3月期の年間配当を従来計画の23円→24円(前期は23円)に増額修正したことが好感された。同時に発行済み株式数(自社株を除く)の0.8%にあたる10万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことも、株主還元姿勢を好感する買いを誘った。買い付け期間は3月3日から9月30日まで。加えて、中期経営計画を策定したことも明らかにした。20年3月期に売上高500億円(14年3月期実績279億円)、営業利益率8.0%、ROE12%以上を目標に掲げたこともプラス材料。

■ワイエスフード <3358> 357円  +10 (+2.9%) 一時ストップ高    本日終値
 2日、YSフード <3358> [JQ]がアスラポート <3069> [JQ]と資本業務提携すると発表したことが買い材料。アスラポートが同社の発行済み株式数の7.42%を、同社はアスラポート株1.02%を互いに取得する。外食産業を巡る環境が厳しさを増す中で、未出店地域への店舗網の拡大と事業効率の向上が持続的な成長の鍵を握るとみられている。両社は内外の未出店地域への共同展開やノウハウの相互利用、生産設備・物流拠点の相互利用、人材交流などで協力する。資本提携がもたらす財務基盤の強化や相乗効果による競争力の強化などに期待する買いが向かった。

■ザインエレクトロニクス <6769> 1,395円  +4 (+0.3%)   本日終値
 ザイン <6769> [JQ]が反発。日経産業新聞が3日付で「半導体設計・開発のザインエレクトロニクスは、監視カメラ向けにフルハイビジョン(HD)以上の高精細な画像を効率よく伝送できる半導体を開発した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「信号伝送に使う高価なコネクター部品の数量を従来の4分の1に減らせ、コストを数千円削減できる」という。監視カメラ向けの半導体全体で5年後に10億~20億円の売り上げを目指すとしており、将来的な業績への寄与を期待した買いが向かった。

■サムコ <6387> 1,126円  +3 (+0.3%)   本日終値
 2日、サムコ <6387> が15年1月上期の経常利益(非連結)を1.4億円→1.5億円(前年同期は1.6億円)に8.6%上方修正し、減益率が12.5%減→5.0%減に縮小する見通しを示したことが買い材料視された。予定していた大型装置の出荷が第3四半期へズレ込んだことが響くが、為替が円安方向に進み、外貨預金などの為替差益を営業外収益に計上することが経常利益を改善させる。

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