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【経済】中国:春節中の海外旅行客数、国内旅行客数を初めて上回る


中国人観光客が世界各地を席巻するなか、春節休暇の2月18-24日に海外旅行に出かけた人の数は518万2000人に上り、前年同期比で10%増加した。海外旅行者数は全体の6割を超えている。同期間中に初めて国内旅行者数を上回った格好だ。足元の人民元高や米国、日本などのビザ緩和策が海外旅行に拍車をかけているという。複数の中国メディアが26日、国家旅游局が公表した「2015年春節旅行状況に関する報告」などを引用する形で伝えた。
海外旅行消費を牽引しているのは、80後(80年代に生まれた世代)となっている。80後は働き盛りを迎え、その両親世代に比べて収入が多く、海外旅行に対する希求も高いとされる。また観光やショッピングだけではなく、海外旅行を全般的に幅広く楽しむ傾向が強い。食事や娯楽、ライフスタイル全般にお金をかけるのもこの世代の特徴だ。またこれまで、海外旅行は1線、2線都市住民の特権と見られていたが、3線、4線都市から海外に出かける人も増えているという。
渡航先に占める割合は、団体旅行でタイと日本が各18%、韓国と欧州が各10%、台湾が9%。個人旅行では日本が17%、タイが11%、韓国とモーリシャスが各9%などとなっている。
今後も海外旅行に出かける中国人の数は膨らむ見通しだ。中国旅游研究院によれば、2015年の海外旅行者数は前年比16.8%増の1億3500万人に達すると予測している。向こう3~5年は中国人による海外旅行の黄金発展期が続くという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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