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【市況】日本株見通し:ハイテクセクターやウエアラブル関連に注目


27日の東京市場は引き続き過熱感を警戒しつつも、先高期待の強い相場展開になりそうだ。26日の米国市場はまちまちだった。NY原油先物相場の急落が嫌気される一方で、シンガポールの半導体メーカー、アバゴ・テクノロジーズは米通信機器メーカーのエミュレックスを約6億600万ドル(約720億円)で買収することで合意したと発表。また、米アップルの堅調な展開なども材料視され、まちまちの展開。シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の18870円。円相場は1ドル119円40銭辺りと前日からは円安に振れて推移している。

資源関連は原油相場の急落が嫌気される格好になろうが、アバゴ・テクノロジーズのエミュレックス買収による再編思惑のほか、アップルの上昇などを受けてハイテク関連への物色は意識されよう。円相場が1ドル119円台半ばで推移していることも、買い安心感につながる。日経平均は連日の昨年来高値更新で過熱警戒感も高まっているが、好需給環境のなかでの押し目買い意欲は強く、日経平均は昨年来高値圏での推移が続きそうである。

なお、アップルは3月9日午前10時(日本時間10日午前2時)から、サンフランシスコでイベントが開催される。腕時計型端末「アップルウオッチ」が披露されるとみられており、アップル・サプライヤーのほかウエアラブル関連への波及なども意識されやすいだろう。そのほか、東エレク<8035>は経営統合期日の3度目の延期を発表した。足元では日経平均構成銘柄の入替え対象として、ヤマハ発<7272>が予想されていた。

《FA》

 提供:フィスコ

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