市場ニュース

戻る
 

【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自動運転関連などにテーマ物色が向かうか


26日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:高値圏でのもち合い、高ROEや自動運転銘柄などへ
■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の買い越し
■前場の注目材料:自動車メーカー、自動運転技術・部品の共同開発を検討へ

■高値圏でのもち合い、高ROEや自動運転銘柄などへ

☆日経225想定レンジ:上限18650円-下限18550円

26日の東京市場は高値圏でのこう着相場が続きそうである。25日の米国市場はまちまちだった。原油先物相場の上昇が材料視される一方で、PCメーカーの米ヒューレット・パッカードの冴えない決算や特許侵害で約630億円の支払いを命じられたアップルの下落が重石に。シカゴ日経225先物清算値は大阪比5円安の18625円だった。

相場の過熱感なども指摘される中、米国市場でのハイテク株の冴えない流れから、利益確定の売りが先行しやすいであろう。しかし、年金資金とみられる買いが断続的に流入しており、底堅さが意識されやすい。また、国家公務員の年金資産を運用する国家公務員共済組合連合会は、資産構成の目安を見直して、国内株式の比率を8%から25%に増やすと発表した。

年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と同じ資産構成にすることは既に織り込まれているとみられるが、改めてJPX400構成銘柄や高ROE企業などに感心が集まりやすいだろう。そのほか、TDK<6762>は250億円を投じ、スマートフォンや自動車向け電子部品の新工場2棟を建設すると報じられている。先日のファナック<6954>による設備投資計画など、設備投資の動きが出てきていることは評価材料になろう。

そのほか、日経平均は高値圏でのこう着が予想されるなか、材料系の銘柄に短期筋の資金が向かいやすい面もある。トヨタ自<7203>やホンダ<7267>など自動車メーカーは、自動運転車の技術や部品を共同開発する検討を始めると報じられており、自動運転関連への物色が意識されよう。

■外資系証券の注文動向:差し引き80万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り810万株、買い890万株、差し引き80万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

2月19日(木):140万株の買い越し
2月20日(金):340万株の買い越し
2月23日(月):220万株の買い越し
2月24日(火):440万株の買い越し
2月25日(水):550万株の買い越し

■前場の注目材料

・自動車メーカー、自動運転技術・部品の共同開発を検討へ
・春節期間の百貨店免税売上高、前年の2-4倍
・国家公務員共済組合連合会、国内株式比率を8%から25%に引き上げ

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 前週分対外対内証券売買
10:30 石田日銀審議委員が講演(横浜)

<海外>

09:30 豪・10-12月期民間設備投資(前期比予想:-1.6%、7-9月期:+0.2%)

《KO》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均