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【市況】日経平均が反落も下げ渋り、JPX日経400指数は2日連続で最高値更新

◆日経平均株価は前日比17円68銭安の1万7987円09銭と反落。16日の米国各市場は祝日で休場。欧州市場では、ECBとギリシャとの協議が決裂したことが重しとなり欧州株は下落しユーロが対円で続落した。東京外為市場で円は対ユーロで大幅に3日続伸し、対ドルでは小幅高でもみ合う展開となった。後場半ば、日経平均は瞬間的に1万8000円台回復場面をみた後、利益確定売りなどが出るが下げ渋り概ね1万7900円台後半でもみ合う展開に・・。しかし、業種別株価指数は円堅調展開のなかも値上がり21業種、値下がり12業種と2日連続で値上がりが多数派に・・。結果、TOPICSは2.64ポイント高の1462.07と続伸。JPX日経400指数は24.91高の1万3264.48と7連騰となり2日連続で最高値を更新した。
■業種別値下がり率1位は鉱業で2.04%安、前日はNY原油先物高を追い風に大幅続騰しており利益確定売りを誘った格好に。2位紙パルプ0.92%、3位その他金融0.88%、4位銀行0.43%、5位情報・通信0.38%、6位不動産、7位倉庫・運輸、8位金属製品、9位化学、10位繊維製品0.09%、11位医薬品・・と内需関連が続いた。
 一方、値上がり率1位には鉄鋼が2.90%の大幅3日続伸で入った。後場に、トヨタ <7203> と鉄鋼大手が14年10~15年3月期鋼板価格を14年度上期と同じ水準とすると報じられたことが材料視されたもよう。2位には1.13%の4日続伸となった建設、3位は6日安値後上昇気配にある水産・農林業で1.00%反発、4位陸運0.84%、5位その他製造0.68%・。その後、卸売、石油資源がらみ・海運などが続いた。
◆島精機 <6222> のウォッチングをここから開始。この日は大幅高で3連騰し一気に4日以来の2000円台を回復。1月30日発表の15年3月期第3四半期累計(4-12月)連結経常利益は前年同期比15.8%増の76.2億円に伸び、通期計画の68億円に対する進捗率が112.1%とすでに上回った。しかし、株価は材料出尽くし感から翌日以降に急失速した後、1900円台でもみ合う展開となっていた。主力のコンピュータ横編機売上高が前年同期比28.5%増の257億円と大幅に伸びた。日米欧向けニット製品生産拠点として中国から一部シフトしASEAN諸国などのウェイトが拡大していることが背景だ。アパレルメーカーからの短期かつ大量発注に対応するため、同社横編機への転換が活発化している。リーマン・ショック前の07年10月に12年9ヵ月ぶり高値6710円を付けた後は、1000円~2500円台のボックス相場となってきた。ただ、12年9月安値1008円を基点に中長期下値切り上げチャートとなっており、業績回復を背景に三角保ち合いからの上放れが期待できそうだ。「押さば買い」で臨むべきか・・。
(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク)

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