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【市況】後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は利食い先行も、メガバンクの堅調さが下支え


17日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日銀会合やインバウンド消費への期待
・ドル・円は118円39銭付近、ギリシャ債務協議などへの警戒感で上げ渋る展開
・日経平均は利食い先行も、メガバンクの堅調推移が下支え要因に

■日銀会合やインバウンド消費への期待

日経平均は反落。43.58円安の17961.19円(出来高概算10億1000万株)で前場の取引を終えている。ギリシャ債務問題を巡る欧州連合とギリシャ政府の協議が物別れに終わったほか、ウクライナ停戦後も続く戦闘が嫌気されるなか、利益確定の流れが先行している。為替市場では円が買われやすい地合いとなっていることも手掛けづらくさせている。

ただし、寄り付き直後に17901.26円まで下げた後は下げ渋りをみせており、小幅な下げにとどまっている。また、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>、日東電<6988>、ソフトバンク<9984>辺りが重しとなるものの、東証1部の騰落銘柄は値上がり数が過半数を占めている。また、規模別指数では大型株指数のみがマイナスであり、中型、小型株指数はプラス圏で推移。セクターでは、その他製品、陸運、証券、水産農林、その他金融、建設、鉄鋼などがしっかり。一方で、鉱業、食料品、化学、繊維、医薬品などが冴えない。

日経平均は5日線が支持線として意識され、小幅ながらも陽線を形成する底堅さをみせている。NY市場が休場のため商いは膨らみづらい需給状況ではあるが、日銀の金融政策決定会合の結果を見極めたいとのムードもあってか、下を売る向きはなさそうだ。一方で、18日から中国が春節に入ることから、インバウンド消費への期待感などが物色意欲を高めている。

円相場はやや円高に振れて推移しており、手掛けづらい面はあるため、日経平均は18000円手前水準でのこう着が続きそうだ。ただし、TOPIXはプラス圏で推移しているほか、メガバンクもしっかりの中、輸出関連などへのショートカバーに向かわせてくる可能性もありそうだ。

■ドル・円は118円39銭付近、ギリシャ債務協議などへの警戒感で上げ渋る展開

ドル・円は118円39銭付近で推移。ドル・円はギリシャ債務協議や日本銀行金融政策決定会合への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・ドルは、1.1324ドルから1.1357ドルで推移。ギリシャ債務協議への警戒感から上げ渋る展開。ユーロ・円は、133円96銭から134円41銭で推移。

12時10分時点のドル・円は118円39銭、ユーロ・円は134円37銭、ポンド・円は181円97銭、豪ドル・円は92円38銭で推移している。

■後場のチェック銘柄

・日経平均は利食い先行も、メガバンクの堅調推移が下支え要因に
・マザーズ指数が反発、調整含みだった中小型の一角に見直し的な資金
・後場は20年利付国債の入札結果を受けた債券や為替動向を注視

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>

12:45 20年利付国債の入札結果発表
14:00 衆院本会議で代表質問

《KO》

 提供:フィスコ

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