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【材料】テラ---「バクセル(R)」における膵臓がん患者の予後予測因子について、がん専門誌に掲載


テラ<2191>は6日、東京慈恵会医科大学附属柏病院と進めていた、同社が提供する樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の第I相臨床研究について、治療前後の測定データを解析し予後予測因子の探索を行った結果ががん専門誌「ANTICANCER RESEARCH」(2015年第35巻555項)に掲載されたと発表。

同研究では、抗がん剤を併用した、WT1クラスIIペプチド及びWT1クラスIペプチドを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」において、7例の膵臓がん患者の治療前後の血漿中に含まれるサイトカインの量と、樹状細胞ワクチンの表面分子の発現量を解析。その結果、抗がん剤とWTIクラスIIペプチド及びWTIクラスIペプチドを用いた樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」を併用した際の長期生存に関連する予後予測因子が、治療後のN/L比の低下、樹状細胞ワクチンのHLA-DA及びCD83の発現量の増強であることが示唆されたという。

テラは、東大医科学研究所発のバイオベンチャー。がんワクチンの一つである「樹状細胞ワクチン療法」(免疫細胞療法)など、細胞医療に関する技術・ノウハウの提供、及び研究開発を事業とし、現在、がん治療用の再生医療等製品として樹状細胞ワクチン「バクセル(R)」の薬事承認取得を目指している。

《AK》

 提供:フィスコ

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