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【市況】日本株見通し:決算発表時における株主還元の動きに注目


13日の東京市場は、高値圏でのこう着感の強い相場展開になりそうである。12日の米国市場では、ユーロ圏財務相会合延長とウクライナ停戦合意が好感され、NYダウは100ドル超の上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比55円高の17925円となり、日経平均は18000円近辺での攻防になりそうだ。

また、米小売売上高が予想を下回ったことから、米利上げ観測が後退しており、これにより円相場は1ドル119円台前半と、前日からはやや円高に振れている。そのため、輸出関連への物色についても利益確定の流れに向かいやすい面があるだろう。週末要因もあって様子見ムードも次第に強まってきそうだ。

なお、本日はオプションSQとなるが、若干ながら買い越しとの観測。SQ値が下値支持線として意識されるかが注目されるところである。また、決算発表が終盤を迎えており、300社程度の発表が予定されている。ピークを通過することにより、今後は改めて業績等を再評価した物色なども意識されてきそうである。

今回の決算では自社株買いや増配といった株主政策の発表が目立っている。米投資ファンドによるファナック<6954>への自社株買い提案送付など、海外勢による日本株への関心の高まりなども先高期待につながる。押し目買い意欲は強そうだ。

《TN》

 提供:フィスコ

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