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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ソニー、シスメックス、JSP、サンリオ

■ソニー <6758> 3,101.5円  +332.5 (+12.0%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 4日、ソニー <6758> が15年3月期の連結営業損益(米国会計基準)を従来予想の400億円の赤字→200億円の黒字(前期は264億円の黒字)に上方修正。一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料。スマートフォン向けに画像センサーの販売が伸び、デバイス事業の営業利益が従来予想を49.3%と大きく上振れるうえ、「PS4」が牽引するゲーム事業や金融事業の好調などが寄与する。分社化など構造改革が奏功し、テレビ事業が黒字浮上することも利益を押し上げる。セグメント別では、スマートフォンの販売が想定を下回るモバイル・コミュニケーション分野、サイバー攻撃の影響などが重石となった映画分野を除く6分野で営業損益が計画を上振れる見通し。

■シスメックス <6869> 5,480円  +360 (+7.0%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 4日に決算を発表。「4-12月期(3Q累計)経常が43%増益で着地・10-12月期も38%増益」が好感された。
 シスメックス <6869> が2月4日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比43.1%増の331億円に拡大し、通期計画の407億円に対する進捗率は81.4%に達し、5年平均の69.5%も上回った。
  ⇒⇒シスメックスの詳しい業績推移表を見る

■JSP <7942> 2,415円  +145 (+6.4%)   本日終値  東証1部 上昇率10位
 4日、JSP <7942> に対して菱ガス化 <4182> がTOB(株式公開買い付け)を実施し、連結子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を18.3%上回る1株2686円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形となった。買付期間は5日から3月9日まで。

■サンリオ <8136> 3,065円  +93 (+3.1%)   本日終値
 サンリオ <8136> が続伸。日経新聞が5日付で「サンリオの2014年4~12月期の連結業績は、売上高が560億円弱(前年同期は572億円)、純利益は102億円弱(同101億円)となったもようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「欧米の売り上げが苦戦したが、アジアで『ハローキティ』などの主力キャラクターのライセンス収入が伸びた」という。ディズニー映画「アナと雪の女王」人気に押され、北米で苦戦を強いられるものの、アジア好調による純利益ベースでの微増益確保を好感した買いが向かった。

■青木あすなろ建設 <1865> 832円  +23 (+2.8%)   本日終値
 4日、青木あすなろ <1865> が決算を発表。15年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比3.2倍の25.2億円に拡大して着地したことが買い材料。震災復興関連工事の受注が好調だった主力の土木事業が収益を牽引した。建築事業での耐震補強関連の大型工事の受注や工事採算の改善も大幅増益に貢献した。通期計画の28億円に対する進捗率90.2%に達したことで、通期上振れ期待が高まった。同時に、発行済み株式総数の7.86%にあたる500万株(金額で36億1700万円)を上限に自社株TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■JT <2914> 3,388.5円  +38.5 (+1.2%)   本日終値
 4日、JT <2914> が清涼飲料の製造・販売事業から撤退すると発表したことが買い材料視された。発表によると、コンビニエンスストアをはじめとする他の販路との競争が激しく今後の成長が見込めないと判断。今後はたばこ事業の競争力強化に優先投資するとしており、中長期的に成長が見込めない事業からの撤退を好感した買いが向かった。

■サンフロンティア不動産 <8934> 953円  +6 (+0.6%)   本日終値
 4日、サンフロ不 <8934> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の46億円→54億円に17.4%上方修正。増益率が6.0%増→24.4%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力の不動産再生事業で物件販売が想定より伸び、売上が計画を上回ることが寄与。テナント誘致や改修などで物件の付加価値を高めたことも利益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の14円→16.5円(前期は13.5円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが9.4倍→8.3倍に低下し、割安感がさらに強まったことも買い気を誘った。

■エムティーアイ <9438> 1,445円  +7 (+0.5%)   本日終値
 4日、MTI <9438> [JQ] が15年9月期の連結経常利益を従来予想の30億円→41.2億円に37.3%上方修正。増益率が19.1%増→63.6%増に拡大し、4期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。スマートフォン有料会員の拡大や携帯電話会社の定額使い放題向けコンテンツ配信の好調が寄与。コスト管理による販管費の抑制も上振れに貢献する。同時に、3月末日割当での1→2の株式分割実施を発表。業績上振れと株式分割に伴い、年間配当を18円→16円に変更し、実質22.2%増額修正した。

■ダイセル <4202> 1,383円  +1 (+0.1%)   本日終値
 4日、ダイセル <4202> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の485億円→545億円に12.4%上方修正。増益率が17.1%増→31.5%増に拡大し、2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。円安による収益押し上げ効果や為替差益の発生、原料価格前提の見直しが利益を押し上げる。業績上振れに伴い、年間配当を従来計画の18円→20円(前期は15円)に増額修正した。

■ツクイ <2398> 852円  -185 (-17.8%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 4日に決算を発表。「今期経常を26%下方修正」が嫌気された。
 ツクイ <2398> が2月4日大引け後(15:30)に決算を発表。15年3月期第3四半期累計(4-12月)の経常利益(非連結)は前年同期比23.4%減の27.9億円に減った。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

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