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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ソニーがADRで大幅上昇


5日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ソニー・サプライズでセンチメント改善か
■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し
■前場の注目材料:ソニー<6758>がADRで大幅上昇、通期営業損益見通しを200億円の黒字に上方修正

■ソニー・サプライズでセンチメント改善か

☆日経225想定レンジ:上限17700円-下限17500円

5日の東京市場はやや利食い優勢の相場展開になりそうである。4日の米国市場はまちまちだった。1月ADP雇用統計が市場予想を下回ったほか、前日まで反発基調にあった原油価格が再び下落に転じたことが嫌気された。また、ギリシャのデフォルト懸念が再燃したことも手掛けづらくさせている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比100円安の17560円であり、前日に300円超の上昇となった反動が意識されそうだ。

もっとも、原油相場やギリシャなどに振らされやすい状況は織り込み済みである。ADP雇用統計の結果についても週末の雇用統計に向けての手控え要因となるが、毎月のことである。利食い先行後は、決算を手掛かりとした個別物色が強まる展開になりそうである。

市場の反応が注目されるのが、4日大引け後に決算を発表し、通期業績予想を上方修正したトヨタ<7203>とソニー<6758>辺りか。トヨタ<7203>についてはコンセンサスを下回っているためサプライズ感はないが、嫌気されるものではない。利食い一巡後に底堅さがみられるようだと、相場全体のセンチメントに好影響を与えることになる。

また、ソニー<6758>は今期営業損益を一転黒字に上方修正した。ゲーム事業と半導体のイメージセンサーが好調であり、ソニーの上昇がゲーム株や自動運転関連株などに波及する展開が期待されてくる。日経平均への指数インパクトこそ限られるものの、センチメント改善につながりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き600万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1330万株、買い1930万株、差し引き600万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月29日(木):790万株の売り越し
1月30日(金):70万株の買い越し
2月2日(月):250万株の売り越し
2月3日(火):50万株の買い越し
2月4日(水):50万株の売り越し

■前場の注目材料

・米在庫増加などで原油市況が急落、ギリシャデフォルト懸念の再燃もマイナス要因に
・ソニー<6758>がADRで大幅上昇、通期営業損益見通しを200億円の黒字に上方修正
・トヨタ<7203>は通期予想を上方修正も、事前観測通りの水準でインパクト薄

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:45 前週分対外対内証券売買

<海外>

09:30 豪・12月小売売上高(前月比予想:+0.3%、11月:+0.1%)

《KO》

 提供:フィスコ

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