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【市況】<株式トピックス>=しばらくはボックス相場継続か

 2日の東京株式市場は、前週末の米株急落を映し広範囲に売られ、下げげ渋る場面もあったが戻し切れず、日経平均株価終値は前週末比116円安の1万7558円と反落した。市場関係者から「いまの相場は、日々の変動幅はけっこう大きく感じるが、当面は結局ほぼ1万7500~1万8000円圏内でのボックス相場となりそうだ」との声が出ていた。
 きょうの値動きにも表れているように、1万7500円を割り込むと、日銀による上場投資信託(ETF)買いが発動されるのではとの思惑が高まり、売り方も仕掛け的な行動は控えざるを得ない。逆に、1万8000円の上限を突破するには、佳境を迎えている4~12月期決算の内容が鍵を握ることになる。主要輸出関連企業の今期想定為替レートが1ドル=104~5円であるのに比べ、10~12月期の平均実勢レートは114円のため10円分の円安メリットによる上方修正が見込める。さらに、原油価格も10月初めに比べ、1バレル=40ドル以上の下落幅となっており、これによるコスト削減効果も期待できる。
 ところが、業績が十分好調な内容にもかかわらず、「数値が市場コンセンサスに達しておらず、物足りない」という判断が下されて、大幅に値を下げる銘柄も珍しくない。
 相場格言の“節分天井”にはなりそうもないが、ボックス上放れには、しばらく時間がかかりそうだ。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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