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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~TPP関連や自動車関連に関心が高まる可能性


2日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:米景気楽観論後退も先高感の強い相場展開に
■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し
■前場の注目材料:TPP日米協議、米の車関税10年超で撤廃する方向で調整

■米景気楽観論後退も先高感の強い相場展開に

☆日経225想定レンジ:上限17700円-下限17500円

2日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうである。1月30日の米国市場はNYダウが250ドルを超す下落だった。10-12月期実質国内総生産(GDP)速報値が予想を下回ったことにより、米景気に対する楽観論が後退。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比170円安の17500円となり、これにサヤ寄せする格好から先物主導によるインデックス売りに押される格好か。

今週も決算を手掛かりとした物色が続くことになるが、これまで発表した決算をみても、発表とあわせて自社株買い、配当の増額修正、株式分割といった株主還元策などの合わせ技を出してくる企業が目立つ。下方修正だとしても、需給妙味の大きい銘柄などは、悪材料出尽くしとの見方にもなりやすい。

また、今週末には米雇用統計の発表が控えていることから、全体としてはこう着感が強まりやすい。ただし、先週もみられたように、年金資金とみられる買いによって、米国株安をはねのけてくる可能性はあるだろう。

そのほか、環太平洋経済連携協定(TPP)を巡る日米協議で、日米両政府は米国が日本の乗用車に課す2.5%の輸入関税を10年以上かけて撤廃する調整に入ったと伝えている。4日にはトヨタ自<7203>が予定されている。TPP関連のほか自動車セクターへ関心が集まりそうだ。

■外資系証券の注文動向:差し引き250万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1700万株、買い1450万株、差し引き250万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

1月26日(月):60万株の買い越し
1月27日(火):1190万株の買い越し
1月28日(水):640万株の売り越し
1月29日(木):790万株の売り越し
1月30日(金):70万株の買い越し

■前場の注目材料

・TPP日米協議、米の車関税10年超で撤廃する方向で調整
・トヨタ自<7203>、15年4-9月期も値下げ要請見送りへ
・TPP関連や自動車関連に関心が高まる可能性

☆前場のイベントスケジュール

<海外>

08:30 豪・1月TDセキュリティーズインフレ指標(12月:前年比+1.5%)
10:45 中国・1月HSBC製造業PMI改定値(予想:49.8)

《KO》

 提供:フィスコ

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