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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユアテック、ゲンキー、コロプラ、トランコム

■ユアテック <1934> 775円  +96 (+14.1%) 一時ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率2位
 26日、ユアテック <1934> が15年3月期の連結経常損益を従来予想の71億円の黒字→117億円の黒字(前期は2.5億円の赤字)に64.8%上方修正したことが買い材料。今期業績の上方修正は10月に続き2回目で、18期ぶりの高い利益水準となった。コスト削減や生産性向上による工事採算の改善などが大きく利益を押し上げる。

■ゲンキー <2772> 9,140円  +480 (+5.5%)   本日終値
 26日に発表した「1月度の売上高は前年同期比8.6%増」が買い材料。

■コロプラ <3668> 2,467円  +119 (+5.1%)   本日終値
 26日に発表した「アプリ『Rumble City』の事前登録を開始」が買い材料。
 スマホ向け本格派街づくりシミュレーションゲームアプリ「Rumble City」の事前登録を開始。

■トランコム <9058> 4,875円  +220 (+4.7%)   本日終値
 26日、トランコム <9058> が物流企業の加勢(非上場)を子会社化すると発表したことが好感された。14年2月よりロジスティクスマネジメント事業において資本関係を築いてきたが、議決権ベースの株式所有率を59.9%まで増やし、関係をより一層強化。同事業のさらなる発展と拡大を図る。なお、同日には15年3月期第3四半期(4-12月)の決算を発表しており、連結経常利益が前年同期比7.8%増と好決算を発表したことも買い材料視された。

■キヤノン <7751> 3,935円  +50.5 (+1.3%)   本日終値
 キヤノン <7751> が反発。日経新聞が27日付で「キヤノンは2020年をメドに、発行済み株式に占める自社株(金庫株)の比率を現在の18%から30%まで引き上げる方針だ」と報じたことが買い材料視された。報道によると「16年12月期に始まる次の5ヵ年経営計画期間中の達成を目指す」という。自己資本利益率(ROE)や1株利益などの押し上げ効果のほか、株主還元拡大を期待した買いが向かった。

■千代田化工建設 <6366> 959円  +11 (+1.2%)   本日終値
 千代建 <6366> が反発。日経新聞が27日付で「プラント大手各社が燃料電池車(FCV)の燃料となる水素を大量供給できる技術を開発する。千代田化工建設は天然ガスから水素を取り出す技術の開発を始めるほか、川崎重工業は低品位の石炭から水素を取り出すプラントの実用化でJパワーと協業する。2020年をメドに実用化を目指す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「水素スタンドなどの整備とともに、水素を安価に量産する技術を確立し、FCVの普及を後押しする」という。FCVの普及には燃料となる水素を量産し、安価に提供できる環境が必要不可欠とされている。また、トヨタ <7203> は販売を開始したFCV「MIRAI」について早くも増産を決定しており、水素の大量供給は明るい話題として買いが優勢となった。

■ミライトHD <1417> 1,330円  +13 (+1.0%)   本日終値
 26日、ミライトHD <1417> が神戸物産 <3038> の太陽光発電事業においてEPC(設計)業務全般を推進すると発表したことが買い材料視された。神戸物産から同社は許認可取得済みのものを含め、今後計画される太陽光のEPC案件について一括受注する。また、再生可能エネルギー事業全般についてもさらなる新しいスキームを活用して展開していくとしており、業務拡大と業績への寄与に期待が高まった。

■丸三証券 <8613> 845円  +6 (+0.7%)   本日終値
 26日、丸三 <8613> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.05%にあたる70万株(金額で5億8730万円)を上限に、27日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は26日終値の839円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■丸紅 <8002> 668.9円  -2.3 (-0.3%)   本日終値
 26日、丸紅 <8002> が15年3月期の連結最終利益(国際会計基準=IFRS)を従来予想の2200億円→1100億円に50%下方修正し、一転して47.9%減益見通しとなったことが売り材料。原油価格急落に加え、米穀物会社ガビロンの業績不振などで、1200億円の減損損失を計上することが響く。

■中越パルプ工業 <3877> 228円  +50 (+28.1%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 26日、中越パ <3877> がナノセルロースを高分散したポリオレフィン樹脂の開発に成功したと発表したことが買い材料。竹を活用した再生可能天然資源のナノセルロースは、鋼鉄の5分の1の軽さでありながら、5倍の強度を持つファイバーで、ナノレベルの細さのため透明材料ともなり得る。ナノセルロースとポリプロピレンの配合により低比重高剛性化が可能となり、自動車や電機・電子材料などの軽量化への貢献が期待されるとあって、今後の需要拡大に拡大する買いが向かった。

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