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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メルコ、日水、国際石開帝石、千代建

■メルコホールディングス <6676> 1,937円  +175 (+9.9%)   本日終値  東証1部 上昇率5位
 19日、メルコ <6676> が決算を発表。15年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比50.7%増の34.3億円に拡大して着地したことが買い材料。ストレージなどパソコン周辺機器の販売低迷で売上は15.9%減と大きく落ち込んだが、製品原価の低減や販管費の削減などに取り組んだことが大幅増益につながった。14年4月から営業を開始した投資運用を手掛ける金融事業も大幅増益に貢献した。4-12月期の同利益の通期計画(39億円)に対する進捗率が88.1%に達し、10-12月期の売上営業利益率も6.1%と前7-9月期の1.0%から急改善しているだけに、通期上振れを期待する買いが向かった。

■日本水産 <1332> 395円  +13 (+3.4%)   本日終値
 日水 <1332> が続伸。日経新聞が20日付で「日本水産は水産大手として初めてサバ養殖に乗り出す」と報じたことが買い材料視された。報道によると「エサの成分を調整し、脂が乗り寄生虫のリスクも大幅に減った商品をスーパーや外食店に出荷する」という。飼育コストを下げ、天然物よりやや高い程度の価格を目指すとしており、サバの養殖の事業化による収益拡大に期待した買いが向かった。

■国際石油開発帝石 <1605> 1,297.5円  +33 (+2.6%)   本日終値
 19日、国際石開帝石 <1605> が子会社である米国デラウェア法人テイコク・オイル・ノース・アメリカを通じて、米国メキシコ湾のルシウス油田での原油生産を開始したと発表したことが買い材料視された。同油田から生産された原油や天然ガスは洋上に設置された生産設備で処理された後、海底パイプラインを通じてルイジアナ州の陸上施設に送油・送ガスされる。業績への影響は軽微としているが、本日は買いが優勢となった。

■千代田化工建設 <6366> 977円  +24 (+2.5%)   本日終値
 千代建 <6366> が続伸。日刊工業新聞が20日付で「千代田化工建設は、海洋資源開発のEPCI(設計・調達・建設・据え付け)の受注に向け、同分野のエンジニアを5年間で現状比約5倍の1000人規模に増やす」と報じたことが買い材料視された。報道では「EPCIの一括受注体制を構築し、海洋開発での競争力を高める」という。エンジニアを増員することによって、将来的なプロジェクトの受注本格化に期待が集まった。

■大陽日酸 <4091> 1,364円  +32 (+2.4%)   本日終値
 大陽日酸 <4091> が続伸。日経新聞が20日付で「三菱ケミカルホールディングス傘下の大陽日酸は、南アフリカのエネルギー大手、サソールが米ルイジアナ州に建設する化学プラント向けに酸素と窒素を供給する」と報じたことが買い材料視された。報道によると「プラントの周辺に大型の空気分離装置を備えた施設を新設し、パイプラインで送る」という。投資額は約130億円で、大規模受注を機にシェールガス由来の化学品プラント向けで販売攻勢をかけるとしており、海外での収益拡大を期待した買いが向かった。

■日本信号 <6741> 1,215円  +15 (+1.3%)   本日終値
 信号 <6741> が3日ぶりに反発。日経新聞が20日付で「鉄道信号大手の日本信号がブラジル・サンパウロで無線式信号システムを受注した」と報じたことが買い材料視された。報道によると「2020年に開業する地下鉄向けで、人員も派遣して納入後の保守や、次の受注に向けた情報収集を進める」という。受注額は明らかにしていないが、ブラジル進出による収益への寄与を期待した買いが向かった。

■アクロディア <3823> 700円  +100 (+16.7%) ストップ高    本日終値
 19日、アクロディア <3823> [東証M]がエイタロウソフトと共同でスマホ向けソーシャルゲームアプリ「対戦パズル バトルブレイブ」を2月からAndroid端末向けに配信すると発表したことが買い材料。数多くのモバイルゲームアプリを手掛けたエイタロウソフトのゲーム開発力を中心に、同社とエイタロウソフトのソーシャルゲーム、ネイティブゲームに関する企画、開発と運営のノウハウを結集。多数の声優によるボイス表現に加え、GPS やサーバーマッチングなどさまざまな形でのユーザー同士のリアルタイム対戦機能を最大の特徴とする。なお、iOS端末向けにも3月中の配信を予定。

■ネクス <6634> 1,085円  +150 (+16.0%) ストップ高    本日終値
 19日、ネクス <6634> [JQ] が決算を発表。14年11月期の連結経常利益は前の期比42.1%増の6.9億円に伸びて着地。続く15年11月期も前期比40.6%増の9.7億円に拡大し、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。前期はデバイス事業で円安による輸入仕入れ製品の上昇や開発の遅れなどが響き営業減益だったものの、為替のデリバティブ取引で為替差益が発生したことで経常利益は大幅増益を確保した。今期はデバイス事業で下期に投入するM2M向け新製品などが奏功し、78.5%の大幅増収を見込む。インターネット旅行事業もインバウンド需要の取り込みなど業容拡大を図る。

■キャリアリンク <6070> 1,630円  +200 (+14.0%)   本日終値
 19日、東証がキャリアL <6070> [東証2]を26日付で市場1部に指定替えすると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■アルコニックス <3036> 1,949円  +86 (+4.6%)   本日終値
 アルコニクス <3036> が買い気配。日経新聞が20日付で「非鉄商社のアルコニックスの2014年4~12月期は、連結経常利益が前年同期比60%増の43億円程度となったようだ」と報じたことが買い材料視された。報道によると、スマートフォン市場の拡大を背景に、半導体製造装置の部品が伸びたうえ、電子部品の切削加工や米国で手掛けるめっき材料事業が好調だったという。15年3月期通期の同利益は前期比44%増の52億円前後と、従来予想(49億円)を上回る見通しと伝えており、業績上振れに期待する買いが向かった。

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