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【経済】(中国)航空機の非常口ドアが開放、搭乗客が誤って操作


重慶江北国際空港で12日、搭乗客の男性が機体の非常口ドアを誤って開ける事件が発生した。乗務員によってその場で空港警察へ通報された男性は、取り調べを受けたのち、35万人民元(約659万3000円)の罰金を科せられている。京華時報が15日付で伝えた。

非常口ドアオープン事件は12日午後6時30分、ラサ発重慶行きの西部航空PN6272便が重慶江北国際空港に着陸し、429番スポットへ停止したのちに発生した。非常口横の座席に着席していた中年男性が非常口ドアを開放し、脱出用スライダーが空気圧によって展開した。男性は、「機体が完全に停止したので、目の前のドアを開けていいと思った」と供述している。

航空警察は、この行為を誤解による誤操作に当たると判断。航空機の安全運行に重大な影響をもたらさなかったとして、警告と罰金を科すのみにとどめた。男性はすでに35万人民元の罰金を支払ったという。

民間航空業界に詳しい専門家は、「機体の非常口ドアが開放された場合、経済的損失は大きい」と指摘する。1度展開すると再利用できない脱出用スライダーの再装着費、その作業に要する空港停留費の延滞料と、航空整備士の人件費、搭乗客に対する遅延補償費など、少なくとも10万人民元(187万9000円)を超える損失になるという。

またネットユーザーは、「航空機の脱出用スライダー価格表」を自身のミニブログにアップロードした。これによると、脱出用スライダーの本体価格は搭載する機体によって異なり、ボーイング737型は8万人民元(約150万3000円)、エアバス320型は9万2000人民元(約172万9000円)、エアバス330型は19万人民元(約357万円)、ボーイング777型は20-25万人民元(約375万8000-469万8000円)、エアバス380型は30万人民元(約563万7000円)となっているという。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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