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【特集】ティア Research Memo(9):中長期の目標は店舗数200店、売上高16,500百万円


■成長戦略

(1)市場動向

ティア<2485>は中長期的な目標として、FC店舗も含めて店舗数200店舗、売上高16,500百万円を掲げており、将来的には全国展開も視野に入れている。以下、葬儀業界の市場環境と、同社の成長戦略について見てみる。

葬儀業界の市場規模は2014年で約1兆9,000億円規模になるとみられており、今後も高齢者人口の拡大とともに2040年まで安定成長が見込まれている。ピーク時(2040年)における葬儀需要は現在の1.3倍程度まで拡大する見通しで、国内では数少ない成長市場となる。

こうした市場環境の中で、葬儀社の数は個人事業主を含めると約7,800社あるが、ここ数年は零細企業や個人事業主を中心にその数も減少傾向となり、今後は大手企業の寡占化が進むものとみられている。葬儀件数における国内シェアは、業界最大手でも市場シェアで1%に満たない状況にあると言われており、市場シェア拡大による成長ポテンシャルは大きいと言えよう。

また、葬儀業界における市場環境の変化として、核家族化の進展や地域コミュニティの希薄化などを背景とした葬儀の小規模化や家族葬の増加、あるいは葬儀そのものを執り行わない直葬などがここ数年で増加しており、葬儀スタイルの多様化が進んでいる。一方で、ライフエンディング・ステージを充実して過ごしたいという考え方が普及してきたことで、葬儀に関するサービスの質的向上を求めるニーズも増加してきている。

同社においては、葬儀形式の多様化に関しては、小規模店舗の出店や既存店舗の改装などで対応していく方針であり、また、サービスの質的向上に関しては徹底した人財教育の実施や、会員向けサービスの充実などを図ることで対応していく。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《FA》

 提供:フィスコ

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