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【市況】来週の相場で注目すべき3つのポイント:クリスマス、面白法人カヤック、年末ラリー


■株式相場見通し

予想レンジ:上限18100-下限17500円

来週は、天皇誕生日(23日)の祝日を挟み、4営業日となり、翌週の2営業日と合わせて、2014年相場も残すところあと6営業日となった。米国ではFOMCのイベントが通過し、週末のオプションや先物の12限月の清算日が重なるいわゆる「クアドルプル・ウィッチング」が通過したことにより、機関投資家の多くはクリスマス休暇に入るとみられ、全体の商いは膨らみづらくなるだろう。

24日に特別国会が召集され、安倍総裁が首相に指名される見込み。第3次安倍内閣が発足する見通しであり、改めて安倍長期安定政権への期待感が高まる可能性がある。政策関連などへの物色が強まりやすいほか、個人主体による年末ラリーからの掉尾の一振(とうびのいっしん)を意識した物色意欲も高まりそうである。

IPOラッシュの中、インターワークス<6032>など9社が上場する。さすがに前週の14社上場で焦点が定まらない状況も窺えたが、25日上場のカヤック<3904>、エクストリーム<6033>辺りは、投資家にとってクリスマスプレゼント的な値動きが期待されやすいだろう。

また、年内最終受け渡しは25日となる。今年から始まったNISA(少額投資非課税制度)。株主優待で生活する桐谷さんの効果もあり、今年分の非課税枠を少しでも使っておきたいと考える投資家の中には、優待品+配当利回りで利益を狙う人も多いだろう。3日間限定で、12月権利確定企業の優待・配当狙いなどもありそうだ。


■為替市場見通し

来週のドル・円は、7-9月期の米国内総生産(GDP)確報値、ギリシャ議会での2回目の大統領選出投票、日本の11月のインフレ率などを見極める展開となる。23日は東京市場が休場、25日は米英独市場が休場、26日は英独市場が休場となることで、外為市場は動意に乏しい展開が予想される。

リスク要因は、ロシアルーブルや原油価格の続落懸念、イスラム国を空爆している有志連合国でのテロの可能性、地政学的リスク(ウクライナ情勢、中東情勢)の緊迫化などが想定される。


■来週の注目スケジュール

12月22日(月):コンビニ売上高、イーレックス、インターワークス上場など
12月23日(火):米7-9月GDP確定値、米個人所得、ギリシャ大統領選第2回投票など
12月24日(水):綿半HD、ヨシックス、データセクション上場、米新規失業保険申請件数など
12月25日(木):東京ボード工業、カヤック、上場、黒田日銀総裁講演など
12月26日(金):消費者物価指数、MRT上場、など

《TM》

 提供:フィスコ

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