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【市況】国内株式市場見通し:メインプレーヤーはクリスマス休暇、年末ラリーを意識(訂正)


文章が切れていましたので下記のとおり修正します。







■週後半は連日のギャップ・アップに

先週の日経平均は上昇。週前半は原油相場の急落を嫌気した欧米株安の流れを受けて、売りが先行。14日投開票の衆議院総選挙は、大方の予想通り与党が圧勝したが、材料出尽くしとの見方かは市場の反応は限定的に。また、調整局面で期待された日銀のETF買入れとみられる動きもなく、ネガティブ・サプライズ的な動きも加わった。さらに、ロシア中銀の大幅利上げにも通貨ルーブルが急落、世界経済への先行き不安が広がる中、17日の日経平均は16672.94円まで下押す局面をみせた。

しかし、17日の米国市場は米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明で利上げを慎重に進める姿勢が示されたことを好感。その後も米国市場の強い値動きを追い風に、連日のギャップ・アップで週末には17600円を回復している。

■メインプレーヤーはクリスマス休暇

今週は天皇誕生日(22日)の祝日を挟み、4営業日となり、翌週の2営業日と合わせて、2014年相場も残すところあと6営業日となった。米国ではFOMCのイベントが通過し、週末のオプションや先物の12限月の清算日が重なるいわゆる「クアドルプル・ウィッチング」が通過したことにより、機関投資家の多くはクリスマス休暇に入るとみられ、全体の商いは膨らみづらくなるだろう。

もっとも、信用不安が警戒されていたロシア金融市場が落ち着きをみせてくるなか、リスク先行から改めて資金が流入しやすい需給状況となっている。先週の週半ばからのリバウンドで買いが一巡した可能性もあるが、日経平均のトレンドとしては12/8高値18030.83円を意識しやすくなる。

■年末ラリーからの掉尾の一振を意識

また、今週は24日に特別国会が召集され、安倍総裁が首相に指名される見込み。第3次安倍内閣が発足する見通しであり、改めて安倍長期安定政権への期待感が高まる可能性がある。政策関連などへの物色が強まりやすいほか、個人主体による年末ラリーからの掉尾の一振(とうびのいっしん)を意識した物色意欲も高まりそうである。

外部要因としては、23日にギリシャ大統領選出のための2回目の投票が行われる。ただし、これも否決の公算が大きく、29日の最終投票にもつれ込む可能性がある。その場合には金融不安が再燃することも考えられる。25日は欧米市場がクリスマスで休場となるため、インデックスに絡んだ商いのほかは、次第に物色の流れはより政策期待や中小型株などの個人好みの銘柄になりそうだ。

■IPOは9社、個人主体の物色に

IPOラッシュの中、今週はインターワークス<6032>など9社が上場する。さすがに先週の14社上昇で焦点が定まらない状況も窺えたが、25日上場のカヤック<3904>、エクストリーム<6033>辺りは、投資家にとってクリスマスプレゼント的な値動きが期待されやすいだろう。また、IPOラッシュに備えた換金売りから調整が続いていた銘柄などへは、利益確定資金が還流する格好でリバウンドに向かいやすいだろう。今年の出世株であるミクシィ<2121>、マーベラス<7844>辺りが再動意をみせてくるようだと、年末ラリーは活況となる可能性はあろう。

■金融経済月報、コンビに売上高

そのほか、経済指標では22日に12月の金融経済月報、11月の食品スーパー売上高、11月の全国スーパー売上高、11月の全国コンビニエンスストア売上高。24日に11月の自動車各社の生産・販売実績、11月の民生用電子機器の国内出荷実績。25日に12月上旬の貿易統計、11月の住宅着工戸数、11月の建設機械出荷額。26日には11月の全国・12月の都区部CPI、11月の鉱工業生産指数速報、11月の商業販売統計速報などが予定されている。

海外では、22日に11月の米中古住宅販売件数、23日に11月の米耐久財受注額、11月の米個人所得、11月の米個人消費支出、・11月の米新築住宅販売件数、7-9月期国内総生産確報値などが予定されている。

《TN》

 提供:フィスコ

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