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【市況】18日の香港市場概況:香港ハンセン指数は上昇、米国株高などが支援材料に


18日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比246.37ポイント高(+1.09%)の22832.21ポイントと6日ぶりに反発し、本土企業株で構成されるH株指数が61.30ポイント高(+0.54%)の11330.73ポイントと続伸した。売買代金は996億4200万香港ドル(17日は1077億8800万香港ドル)。

内外環境の改善が追い風。低金利政策の継続スタンスを受けて、昨夜のNY市場が急伸した堅調地合いを引き継いだ。また、中国人民銀行(中央銀行)が臨時オペ(短期流動性オペ=SLO)を通じ、一部銀行に資金供給を行ったもようと伝えられたことも投資家のセンチメントを上向かせている。

ハンセン指数の構成銘柄では、中国のインターネットサービス大手、騰訊HD(700/HK)が急伸。4日ぶりに反発し、6.3%高で引けている。同社株は17日までの3日間で7%超下落した。この1銘柄だけでハンセン指数を112ポイント押し上げた。このほか、マカオ・カジノ運営会社の銀河娯楽集団(27/HK)が3.2%、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が2.4%ずつ上昇している。

政策期待のある銘柄群も高い。発電設備の上海電気集団(2727/HK)が5.9%、同業の東方電気(1072/HK)が3.9%、中国龍工HD(3339/HK)が3.3%高、同じく建機の中聯重科 (1157/HK)が1.9%高ずつ値を上げた。送電ネットワーク管理・運営で国内最大手の中国国家電網公司()は、新疆ウイグル自治区で大規模な送電網整備プロジェクトに乗り出すと報じられたことが手がかり。電力設備などの需要増が期待された。

一方、他の個別動向では、充電電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD:1211/HK)が28.8%安と暴落(一時は47%安)。現時点で明確な売り材料は明らかにされていないが、原油安をきっかけとしたロシアのルーブル安により、同社も数億香港ドル規模の為替損失を計上するとの観測が浮上している。同社株のほか、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)も3.1%安とさえない。吉利汽車株は前日、ルーブル安などを理由に業績悪化見通しを明らかにしたことが嫌気され、17%安と急落していた。

【亜州IR】

《KO》

 提供:フィスコ

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