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【市況】<マ-ケット日報> 2014年12月16日

 16日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比344円安の1万6755円で、10月31日以来、約1カ月半ぶりの安値をつけてきた。米株安など世界経済への懸念により、本日は寄り付きから1万7000円の大台を割り込む展開。中国の経済指標の悪化も売り要因となったようだ。1万7000円の大台を割ったことで目先のピークアウト感が強まっている。

 昨日の米国市場は急速な原油安を受けてダウ平均が続落した。11月の鉱工業生産が良好で朝方は120ドルほど反発して始まったが、原油相場が下げ足を速めるとリスク回避の動きが強まり、結局は100ドル近い下げに。原油安が世界景気への懸念を連想させていることで、景気に敏感なナスダック指数はダウ平均の倍近い下落率となっている。さて、相変わらず海外動向に弱い東京市場。日経平均は下値1万7000円で下げ止まるかと思われていたが、欧米市場が改めて下値を割ってきたことで、今日は窓をあけての大台割れスタートとなった。取引時間中も中国の12月PMIの50割れ(7カ月ぶり)が売り材料となり下値を広げる展開。円相場は117円台前半まで上昇しており、主力輸出株にも売りが出されていた。反転のきっかけはやはり米国株と円相場であろうか。今晩のFOMC後の米市場がより注目される。日経平均のチャートは日銀の追加緩和(10月31日)直後にあけた窓(1万6533円~1万6720円)を埋める流れ。75日移動平均線(1万6316円)や9月高値(1万6374円)など1万6500円前後は強力なサポートゾーンとなっており、仮に今週、そうした安値が示現されれば短期的な買い場になると考えられる。(ストック・データバンク 編集部)

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