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【市況】東京株式(大引け)=344円安、原油急落の余波及ぶ

 16日の東京株式市場は海外株安を引き継ぎ大きく売りに押され、日経平均株価は1万7000円大台を割り込み10月末以来約1カ月半ぶりの水準に落ち込んだ。
 大引けの日経平均株価は前日比344円安の1万6755円と大幅続落。東証1部の売買高概算は24億2932万株、売買代金概算は2兆5568億2000万円。値上がり銘柄数は129、対して値下がり銘柄数は1686、変わらずは36銘柄だった。一部材料株などを除き全面安商状で、全体の9割超の銘柄が値を下げた。
 前日の欧米株市場が売り込まれ、きょうの東京市場はリスクオフの流れのなか寄り付きから下値模索の展開を余儀なくされた。原油市況の急速な下落がロシアでは通貨ルーブルや株式市場の大幅な下げにつながっており、これまで好材料とされた原油安が、世界経済の波乱要因として懸念されている。日経平均は寄り後もリバウンドする動きを見せずに底値模索を続け、一時380円以上も下落する場面があった。外国為替市場では安全資産とされる円が買われ、これも自動車など主力輸出株を中心に買い手控え要因となっている。
 個別では、ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>が売られ、三井住友<8316>が安い。岩谷産<8088>が大幅安、イオン<8267>も大きく値を下げた。ヘリオステクノH<6927>、タダノ<6395>、FPG<7148>も下落した。半面、スカイマーク<9204>が商いを集め急伸、神戸物産<3038>も大幅高。グローブライド<7990>、ワコム<6727>も物色人気を博した。JR東海<9022>が上昇、サイゼリヤ<7581>も買いが優勢だった。


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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