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【市況】概況からBRICsを知ろう~11日の上海総合指数は値下がり、11月小売売上高や鉱工業生産の結果を見極めたいとするスタンス


【ブラジル】ボベスパ指数 49861.81 +0.63%
11日のブラジル株式市場は反発。主要指標のボベスパ指数は前日比313.73ポイント高(+0.63%)の49861.81で取引を終えた。48808.99まで下落した後、一時49946.34まで上昇した。指数構成銘柄での値上がりは36、値下がりは32、変わらず2であった。

中国の商品(資源)需要の低迷懸念や原油安が、引き続きブラジル株の重しとなった。しかし、そうしたなか、通貨レアル安を受けて輸出企業の収益拡大期待が広がり、畜産大手のJBS(JBSS3)や航空機大手のエンブラエル(EMBR3)が大きく上昇、それらがけん引するかたちでボベスパ指数は上昇に転じた。

【ロシア】MICEX指数 1455.04 -2.14%
11日のロシア株式市場は反落。主要指標のMICEX指数は前日比31.81ポイント安(-2.14%)の1455.04で取引を終了した。1494.07から一時1443.06まで下落した。

この日、ロシア中央銀行が、政策金利を9.50%から10.50%へ引き上げを決定した。しかし、通貨ルーブルは対ドルで55.8071まで下落し、最安値を更新。利上げは通貨防衛に不十分との失望感が広がり、ロシア株の売りにつながった。また、ブレント原油先物が再び63ドル台に下落したことも、売り材料になった。

【インド】SENSEX指数 27602.01 -0.82%
11日のインドSENSEX指数は反落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比229.09ポイント安(-0.82%)の27602.01、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同62.75ポイント安(-0.75%)の8292.90で取引を終えた。

後半に前日の終値近辺まで回復したが、終盤に下げ幅を再び拡大させた。前日の米株式市場が大幅に続落したことや、世界経済の先行き不透明感が強まっていることを受け、リスク回避志向が高まった。国内では、11月の消費者物価指数(CPI)などが翌12日に発表されるため、慎重ムードが強い。

【中国本土】上海総合指数 2925.74 -0.49%
11日の上海総合指数は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比14.26ポイント安(-0.49%)の2925.74ポイントと反落した。

指標発表前に買い手控えの動き。12日は11月の小売売上高や鉱工業生産などが公表されるため、結果を見極めたいとするスタンスが強まった。需給悪化も警戒。中国証券監督管理委員会(証監会)は10日引け後、12社の新規株式公開(IPO)を認可したと発表した。証監会は約4カ月ぶりにIPOを再開した6月以降、毎月中旬に10社前後の上場認可を付与している。もっとも、下値は固い。指数は一時、1.6%安と下げたものの、ここのところの出来高急増を背景に相場の先高観が根強いため、押し目買いが入る状況だ。

《FA》

 提供:フィスコ

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