【市況】【↑】日経平均 大引け｜円安・与党優勢報道を好感、大幅に5日続伸(12月4日)

日経平均株価
始値　　17881.91
高値　　17912.59(09:15)
安値　　17813.01(10:55)
大引け　17887.21(前日比 +166.78、+0.94％)

売買高　　22億3888万株　(東証1部概算)
売買代金　 2兆3985億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は大幅に5日続伸、年初来高値を連日更新
　２．米株高、1ドル＝120円に迫る円安を好感
　３．与党優勢の報道を受け、アベノミクス継続への期待が高まる
　４．ECB理事会や米雇用統計発表を控え、上値は伸び悩む
　５．円安を支えに外需株が高い。不動産、食料品など内需株の一角で下げが目立つ


■東京市場概況

　前日の米国市場では、ダウは33ドル高と続伸し、最高値を連日更新した。予想を上回るISM非製造業景気指数が好感されたほか、原油反発を受けエネルギー株が買い戻された。

　東京市場では、日経平均は166円高と5日続伸し、年初来高値を連日更新した。この5日間の上げ幅は638円に達している。

　米株高、1ドル＝120円に迫る円安が好感されて買いが優勢となった。メディア各社が衆院選での与党優勢(自民党は公示前の議席を上回り300議席を超す勢い)を一斉に報じたことも、成長重視のアベノミクス継続の可能性が高まったと受け止められて、投資家の安心感を誘った。

　ブリヂストン <5108> などのゴム製品、ホンダ <7267> などの輸送用機器といった外需関連株が引き続き買われたほか、デフレ脱却への期待を背景にマネックスＧ <8698> などの証券商品先物、三井住友ＦＧ <8316> などの銀行業といった内需株にも買いが向かった。

　ただ、ECB理事会、米雇用統計などの重要イベントを控えるだけに、様子見気分も台頭。円相場が1ドル＝120円手前で下げ渋ったこともあり、朝方の買い一巡後は上値重く推移し、伸び悩んだ。

　東証33業種のうち上昇は27業種。上昇率の上位5業種は(1)ゴム製品、(2)パルプ・紙、(3)鉱業、(4)空運業、(5)繊維製品。一方、下落率の上位5業種は(1)水産・農林業、(2)不動産業、(3)食料品、(4)陸運業、(5)電気・ガス業。


■個別材料株

△ＮＳＳＯＬ <2327>
　13.48％を上限に自社株TOBを実施。
△セレス <3696> [東証Ｍ]
　1→2の株式分割、ユニメディアと業務提携。
△住友大阪 <5232>
　「社長が『配当性向、最低でも20％』｣と報道。
△東光高岳 <6617>
　「三菱自 <7211> が全国700の販売店に急速充電器を設ける」と報道。
△カシオ <6952>
　メリルリンチ証が「中立→買い」に格上げし、目標株価を1800円→2400円に増額。
△３ＤＭ <7777> [ＪＱＧ]
　自己組織化ペプチドの修飾方法に関する特許が米国で成立。
△タカラトミー <7867>
　米ファンドTPGとの資本提携解消に伴い、10.3％を上限に自社株買いを実施。
△東映 <9605>
　三菱UFJ証が目標株価を510円→550円に引き上げ。

▲日水 <1332>
　SMBC日興証が「強気→中立」に格下げ。
▲ハイデ日高 <7611>
　11月の既存店売上が5ヵ月ぶりに前年割れ。


　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)エコナック <3521> 、(2)ネクスト <2120> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)サイバネット <4312> 、(5)大平金 <5541> 、(6)日無線 <6751> 、(7)ＳＵＭＣＯ <3436> 、(8)ランド <8918> 、(9)日清紡ＨＤ <3105> 、(10)サノヤスＨＤ <7022> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ゲンキー <2772> 、(2)ハイデ日高 <7611> 、(3)日水 <1332> 、(4)マーベラス <7844> 、(5)明治電機工業 <3388> 、(6)ネクシィーズ <4346> 、(7)フュージョン <4845> 、(8)大幸薬品 <4574> 、(9)ＩＩＪ <3774> 、(10)ｅｎｉｓｈ <3667> 。


【大引け】

　日経平均は前日比166.78円(0.94%)高の1万7887.21円。ＴＯＰＩＸは前日比10.85(0.76%)高の1440.60。出来高は概算で22億3888万株。値上がり銘柄数は1184、値下がり銘柄数は541となった。日経ジャスダック平均は2352.46円(6.49円安)。

［2014年12月4日］
(「株探」編集部)