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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ムーディーズが日本の政府債務格付けを引き下げ


2日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:日本国債格下げは想定内、押し目買い意欲を実感
■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の買い越し
■前場の注目材料:ムーディーズ「日本の政府債務格付けを『Aa3』から『A1』に引き下げ」

■日本国債格下げは想定内、押し目買い意欲を実感

2日の東京市場は、利食い優勢の相場展開になりそうだ。1日の米国市場は、感謝祭の小売売上高が前年比11%減となったことが嫌気され、小売関連株に売りが広がった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の17535円、円相場は1ドル118円30銭辺りと、やや円高に振れて推移している。

また、米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは1日、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」に1段階引き下げた。消費再増税の先送りを受けて想定されていたことであるが、海外勢は動きづらくなったと考えられ、主力処へはポジション調整の動きが意識されそうである。

一方、衆院選が公示されることで、選挙相場への思惑が改めて確認されそうである。与党優位との見方が高まる状況の中、長期政権を意識した物色に向かわせよう。調整局面での日銀によるETF買入れのほか、このところは年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)による買いなども観測されており、下値の堅さが意識されるだろう。 そのほか、主力処への利食いが先行する反面、個人主体の資金は中小型株での短期的な値幅取り狙いの売買に向かわせそうである。物色対象は絞られそうだが、材料系の銘柄へは資金が集中しやすい。

■外資系証券の注文動向:差し引き540万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1000万株、買い1540万株、差し引き540万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月25日(火):120万株の買い越し
11月26日(水):180万株の売り越し
11月27日(木):460万株の売り越し
11月28日(金):230万株の買い越し
12月1日(月):250万株の買い越し

■前場の注目材料

・ムーディーズ「日本の政府債務格付けを『Aa3』から『A1』に引き下げ」
・政府が国立公園内での地熱発電の開発を後押しとの報道、関連規制の見直しを開始
・カイオム<4583>がエボラウイルスの複数の抗体を特定と伝わる

☆前場のイベントスケジュール

<国内>

08:50 11月マネタリーベース

<海外>

09:30 豪・7-9月期経常収支(予想:-135億豪ドル、4-6月期:-137億豪ドル)
09:30 豪・10月住宅建設許可件数(前月比予想:+5.0%、9月:-11.0%)

《KO》

 提供:フィスコ

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