【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ　15,200円～15,400円。

　米ダウ平均は、年末商戦の期待から上昇して取引を終えているが、感謝祭前日で閑散とした取引の影響で、シカゴ日経平均先物は、軟調な展開から僅かに下落しての大引けとなっていることから、東京市場の朝方はやや売り先行から、小幅安での取引開始となりそうだ。

　一巡後は、主力の外国人投資家も、感謝祭でアメリカが祝日となることから減少する見込みであり、また、石油輸出国機構(OPEC)会合で、原油価格の下落により、減産を決定するかを見極めたいとの思惑もあるだけに、積極的な買い注文は見送られる公算で、マーケットは終始上値の重い相場展開が予想される。

　ただ、GPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）の運用拡大による期待感は依然大きいことから、下値では積極的な押し目買いが入り易く、深押しするような調整は見られないだろう。

　テクニカル的には、昨日の取引で日経平均のローソク足が、日銀の量的緩和策発表で急騰した先月末以来、約１ヶ月振りにボリンジャーバンドの+1σ（17,468円前後）を下回ってきた点がややネガティブだが、マーケット全体は依然底堅い値動きが想定されるだけに、下値は一目均衡表の転換線（17,213円前後）あたりが、支持線として意識されそうである。

　本日の予想レンジ　15,200円～15,400円。（ストック・データバンク　編集部）