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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~自動運転やネット選挙関連にテーマ物色が向かうか


27日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:トヨタの戦略に沿ったテーマ物色に
■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し
■前場の注目材料:トヨタ自<7203>、17年までに全車に衝突回避装置搭載

■トヨタの戦略に沿ったテーマ物色に

☆日経225想定レンジ:上限17450円-下限17300円

27日の東京市場はこう着感の強い相場展開になりそうである。26日の米国市場は、NYダウは最高値を更新したものの、感謝祭の祝日を控えていることから、終日閑散な取引だった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比40円安の17340円、円相場は1ドル117円60銭辺りでの推移。

さすがに米国が祝日に入ることから海外勢のフローは膨れず、方向感の掴みづらい相場展開といったところだろう。主力処がけん引する流れにはならず、昨日同様、中小型株やテーマ性のある材料系の銘柄での短期的な値幅取り狙いの商いが中心になると考えられる。

テーマについてはトヨタ自<7203>の戦略が注目されているが、燃料電池車発売を受けて水素ステーション関連が物色され、昨日はレクサスにアルミ採用との報道を受けて、アルミ関連が軒並み急動意をみせていた。

本日は自動ブレーキを日米欧でほぼ全車種に導入すると伝えられる中、ブレーキのほか、センサーなど自動運転関連への波及が期待される。そのほか、ドワンゴやヤフー、ツイッタージャパンなどインターネット関連企業7社は、「ネット党首討論会」を29日に開くと発表。あまり盛り上がりをみせていないネット選挙関連の一角に注目。

さらに米国では27日の感謝祭の翌日から年末商戦が始まる。既に小売企業などは前倒しでスタートしているが、消費関連への動向も注目されそうだ。アップル製品の売上増が見込まれているほか、任天堂<7974>、バンナムHD<7832>、ソニー<6758>なども注目か。

■外資系証券の注文動向:差し引き460万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1260万株、買い800万株、差し引き460万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

11月19日(水):840万株の買い越し
11月20日(木):350万株の売り越し
11月21日(金):520万株の買い越し
11月25日(火):120万株の買い越し
11月26日(水):180万株の売り越し

■前場の注目材料

・トヨタ自<7203>、17年までに全車に衝突回避装置搭載
・ニフティ<3828>が格安スマホに参入、シニア需要などを取り込みへ
・北越紀州製紙<3865>が印刷用紙値上げへと伝わる、原油安メリットセクターに引き続き関心

☆前場のイベントスケジュール

<海外>

09:30 豪・7-9月期民間設備投資(前期比予想:-1.9%、4-6月期:+1.1%)
11:00 フィリピン・7-9月期国内総生産(前年比予想:+6.5%、4-6月期:+6.4%)

《KO》

 提供:フィスコ

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