【通貨】今日の為替市場ポイント:相場見通しを円安方向に修正する動き
昨日24日のドル・円相場は、東京市場では117円58銭から118円00銭で推移。欧米市場では118円48銭まで上昇し、118円27銭で取引を終えた。
本日25日のドル・円は主に118円台で推移か。総選挙で与党(自民・公明)の優勢が伝えられており株高継続が期待されることから、リスク選好的な円売りは継続する見込み。
市場関係者の間でドル・円や豪ドル・円の相場見通しを円安方向に修正する動きが広がっているようだ。日本の経常収支が赤字になる可能性があること、金融政策の方向性が米国などの他の中央銀行と乖離していること、日本の大手機関投資家などの外国債券投資の増加などが円安進行の理由とされているようだ。
ドル・円については、一部で2015年末に1ドル=130円の予想も出ている。市場関係者の間で中長期の相場見通しを円安方向に修正する動きがさらに広がった場合、リスク選好的なドル買い・円売りがさらに増える可能性がある。
ただし、一部の市場関係者は、円安進行によって日本の長期金利が大幅に上昇することを警戒している。長期金利の上昇を抑えるために、日本銀行による国債買い入れが際限なく増加することへの懸念が生じた場合、日本国債市場は大きく混乱し、その影響は世界中に拡散するのではないか、との声が聞かれている。
《KO》
提供:フィスコ