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【経済】NYの視点:原油安でドル高、株高の展開もありうる


市場参加者の間では、27日に開かれる石油輸出国機構(OPEC)の総会で大幅な減産の決定が見送られた場合、原油価格が1バレル=60ドルまで下落するとの見方が浮上している。原油価格が下落しているのは、米シェール・オイルを含む供給量の増加と世界経済の成長鈍化で需要が低い伸びにとどまっていることが要因となっている。

OPEC加盟国が日量100万バレル規模の減産で合意すれば、原油価格は反発するとの見方が出ている。ただし、原油価格の低下は米国の個人消費に対する支援材料となる。減産規模が日量50万バレル程度にとどまった場合、原油先物は下落すると予想されているが、米国経済にとって悪い話ではないだろう。

石油業界は原油安を歓迎しないかもしれないが、それなりの需要は期待できる。米株式市場が原油安を好感した場合、ドル高、株高、原油安の相場展開となるかもしれない。

《KO》

 提供:フィスコ

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