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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーグレナ、エスエムエス、ヤマハ、ダスキン

■ユーグレナ <2931> 1,507円  +79 (+5.5%)   本日終値
 ユーグレナ <2931> [東証M]が3日続伸、日刊工業新聞が20日付で「ユーグレナは19日、微細な藻類のユーグレナ(和名ミドリムシ)を原料とする航空機燃料(バイオジェット燃料)の生産設備について、2015年9月期中に着工することを明らかにした」と報じたことが買い材料視された。報道によると「投資額は43億円弱。沖縄県石垣市のミドリムシ生産拠点からミドリムシを供給し、ジェット燃料に加工する設備を建設する」という。技術実証し、18年に技術を確立20年に実用化する計画としており、将来的な業績への寄与に期待した買いが向かった。

■エス・エム・エス <2175> 2,540円  +97 (+4.0%)   本日終値
 19日、エスエムエス <2175> が12月31日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額は現在の2分の1に低下する。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の0.7%にあたる15万5000株(金額で4億円)を上限に自社株買いを行うことも明らかにした。買い付け期間は20日から12月末日まで。発表を受けて、投資家層の拡大や需給改善、株主還元などを好感する買いが向かった。また、自動車専門誌「CAR GRAPHIC」のネット版であるウェブマガジン「webCG」事業を子会社化すると発表したことも買いに拍車を掛けた。

■ヤマハ <7951> 1,683円  +54 (+3.3%)   本日終値
 SMBC日興証券が19日付でヤマハ <7951> の投資判断を「3(弱気)→2(中立)」に引き上げ、目標株価を1470円→1640円に増額したことが買い材料視された。リポートによると、楽器事業における中国、新興国での減速が株価に十分織り込まれていないとしてきたが、7月から10月までの株価調整で減速は十分に織り込まれたと判断。また、足元での円安進行や楽器事業での原価低減や販管費のコントロール、電子部品事業の構造改革効果などから15年3月期、16年3月期ともに2桁増益が続くと予想している。同証券では円安進行と原価低減、販管費コントロールを織り込み、15年3月期の連結営業利益を290億円→294億円(会社予想は290億円)、16年3月期は301億円→335億円、17年3月期は317億円→345億円にそれぞれ増額修正した。

■ダスキン <4665> 1,733円  -82 (-4.5%)   本日終値  東証1部 下落率10位
 ダスキン <4665> が大幅続落。日経新聞が20日付で「セブン-イレブン・ジャパンはレジ横に専用のケースを設置してドーナツの販売を始める」と報じたことが嫌気された。報道によると、15年度中に全1万7000店への導入を計画しており、年間販売個数は約6億個と国内トップ級に躍り出る見通し。販売が伸び続けるいれたてコーヒーの待ち時間に着目し、独自ドーナツの「ついで買い」を狙うという。圧倒的な販売力を誇るセブンがドーナツ市場に参入するとあって、「ミスタードーナツ」をFC展開する同社への影響を懸念する売りが向かった。

■ドリコム <3793> 2,076円  +400 (+23.9%) ストップ高    本日終値
 19日、ドリコム <3793> [東証M]がスマートフォン向けゲーム「フルボッコヒーローズ」を台湾、香港、マカオで配信すると発表したことが買い材料視された。「フルボッコヒーローズ」は日本国内で200万ダウンロードの人気スマホゲームで、海外配信による収益拡大を期待した買いが向かった。

■モジュレ <3043> 1,010円  +150 (+17.4%) ストップ高    本日終値
 19日、モジュレ <3043> [JQG]が発行済み株式数(自社株を除く)の8.8%にあたる12万株(金額で1億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は20日から11月28日まで。

■日本エンタープライズ <4829> 560円  +80 (+16.7%) ストップ高    本日終値  東証1部 上昇率トップ
 19日、日エンター <4829> がスマートフォン(スマホ)向けアプリを中心にソフトウェア開発を行う会津ラボの全株式を取得し子会社化すると発表したことが買い材料。買収により、同社グループの課題であったネイティブアプリ開発の人的リソース強化が図れるとあって、スマホ向けアプリの開発加速を期待する買いが向かった。同時に、子会社のHighLabがゲームアプリ「ひっぱれ!ネコPingプラネット」(iOS版)をAppStoreで配信を開始したと発表したことも買いに拍車を掛けた。同タイトルは10月22日より先行配信中のAndroid版がすでに累計40万ダウンロードを突破した人気ゲーム。

■サイバーコム <3852> 1,300円  +179 (+16.0%)   本日終値
 19日、サイバーコム <3852> [JQ]がスマートフォンをオフィスの内線電話として使える「スマートMB-フォン」のiOS版の販売を開始したと発表したことが買い材料。サーバー上の構内交換機(PBX)のソフトとスマホの専用アプリを連携させ、既存の固定電話の番号に着信した電話をスマホで受け取ることを可能にする。初年度販売目標は3000台。ロケーションフリーのオフィス電話環境を拡充できるとあって、需要取り込みによる業績貢献に期待する買いが向かった。なお、同社では9月16日に同サービスを10月中旬より販売を始めると発表していた。

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