【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ドル・円が118円台に突入
20日の前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。
■株式見通し:円安を背景にトヨタなど国際優良株への期待は高まる
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し
■前場の注目材料:1-10月の訪日外国人数は約1101万人、10月単月では前年同月比37%増の127万人に
■円安を背景にトヨタなど国際優良株への期待は高まる
☆日経225想定レンジ:上限17450円-下限17300円
20日の東京市場は、為替市場での円安の流れを受けて、輸出関連などを中心に反発が期待されそうだ。19日の米国市場では連邦公開市場委員会(FOMC)議事録を受けて利益確定の流れに。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比70円高の17440円と底堅い。また、円相場は1ドル118円台に乗せてきており、円安を手掛かりとした物色が意識されよう。
日経平均は17000-17500円辺りでのレンジ相場となるなか、「解散は買い」とのアノマリーや「政策に売りなし」との見方もあり、押し目買い意欲は強いだろう。ただ、幻のSQ(17549.60円)がネックラインとして意識されており、これをクリア出来ないと、上値追いは慎重になりやすいとみられる。
7-9月期GDPでのマイナス成長が嫌気された、大幅下落局面で年金等は仕込めたとみられ、慌てて買うところでも無いように映る。そのため、まずは下値のレンジを切り上げつつ、ネックラインの突破が必要である。円相場は7年ぶりの円安となり、トヨタ自<7203>は7年ぶりに7000円を回復している。ソフトバンク<9984>、ファナック<6954>といった指数インパクトの大きい銘柄次第の面はありそうだが、国際優良株への期待は高まろう。
また、トヨタ自の強い値動きを背景に、国策ともなる水素関連などへの物色も根強いと考えられ、テーマ物色の流れが強まる可能性もありそうだ。そのほか、来週のJPX400先物開始を控え、JPX400構成銘柄への物色が期待される。
■外資系証券の注文動向:差し引き350万株の売り越し
朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1290万株、買い940万株、差し引き350万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。
11月13日(木):40万株の売り越し
11月14日(金):360万株の買い越し
11月17日(月):490万株の買い越し
11月18日(火):140万株の売り越し
11月19日(水):840万株の買い越し
■前場の注目材料
・米FOMC議事録を受けてドル・円は7年ぶり高値更新、118円台に突入
・1-10月の訪日外国人数は約1101万人、10月単月では前年同月比37%増の127万人に
・経産省が水素ステーションの設置基準を緩和するとの報道、燃料電池関連に引き続き注目
☆前場のイベントスケジュール
<国内>
08:50 10月貿易収支(予想:-1兆270億円、9月:-9606億円)
08:50 前週分対外対内証券売買
<海外>
10:45 中国・11月HSBC製造業PMI速報値(予想:50.2、10月:50.4)
《KO》
提供:フィスコ