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【材料】本日の注目個別銘柄:沖電線、田辺三菱製薬、テルモなど


<9984> ソフトバンク 7886 -130
売り先行。ドコモ<9437>が来年2月に開始する光回線と携帯電話のセット販売の概要が明らかになったと一部で伝わっている。「ドコモ光」は回線利用料と接続料を合わせた月額料金が最終的に月5000円強となる見通しと。価格競争に対する警戒感などが先行する状況と見られる。KDDI<9433>なども売りが先行する格好に。また、アリババが前日に3%程度の株価下落となっていることも、同社にとってはネガティブ材料に。

<4543> テルモ 2687 -134
売り優勢。CB1000億円の発行を発表しており、潜在的な希薄化を嫌気する動きが先行している。転換価額は3893円となっており、前日終値2821円からは38%アップした水準に。潜在的な最大の希薄化は6.8%程度と試算されるようだ。株価が一定期間、この水準を30%上回らなければ株式転換できないなど、転換制限条項があるものの、ヘッジ売りなどの需給懸念も拭えず、ネガティブに捉える動きが優勢。調達資金は社債償還や生産設備の増強に振り向けるようだ。

<6361> 荏原製 518 -12
さえない。SMBC日興証券では投資判断を「1」から「2」に格下げ、目標株価も820円から640円に引き下げている。原油価格急落によって外部環境に不透明感が増しているとして、業績予想を下方修正しているもよう。今期営業利益予想は360億円から345億円に、来期は414億円から360億円へ下方修正。コンプレッサー・タービン事業やポンプ事業の受注高予想を減額、足元の環境を踏まえると大型案件の受注は後ろ倒し傾向になる可能性が高いと考えているようだ。

<4508> 田辺三菱製薬 1791 -56
売り優勢。シティでは投資判断を「2」から「3」に格下げしている。目標株価は1500円を継続。20.3期からの業績下降局面が、今後半年間で株価に織り込まれると考えているようだ。業績ドライバーとなっている多発性硬化症治療薬ジレニアの2019年特許切れによる利益インパクトは大きいとの見方。2019.3期は632億円で営業利益の7割と予想している。

<7725> インターアクション 540 +80
ストップ高。慶應義塾大学の田中教授のチームと共同で行っている空気除去処理装置事業プロジェクトが、科学技術振興機構の研究成果展開事業における今年度新規開発課題の環境問題解決領域に選定されたと前日に発表している。開発課題名は「PM2.5中の酸性度(pH)と化学イオン成分濃度の自動連続測定技術の開発」。PM2.5関連としてのテーマ性の高まりなど注目される格好にも。

<5815> 沖電線 317 +42
一時ストップ高。同社のほか、東特線<5807>や昭和電線<5805>など低位の電線株で強い動きが目立っている。特に材料は観測されていないが、経済対策への関心が高まる中で、無電柱化は災害対策などにもつながることから、電線地中化関連として思惑が高まっているとの見方もあるようだ。なお、本日は東証1部市場で全般的に、個人投資家の関心の高い材料株で強い動きが目立っている。

<6703> OKI 243 +14
急反発。前日は消防救急無線関連で独禁法違反の疑いとして、同社など5社に公取委が立入検査と伝わった。これを受けて、他の関連各社と同様に売り圧力が強まる展開となったものの、やや過剰反応であったとの見方から、本日は買い戻しや押し目買いが先行する状況となっているようだ。他の4社も総じて本日は反発の展開に。ゴールドマン・サックス(GS)では、よい話でないが、影響は限定的と指摘しているようだ。

<8766> 東京海上HD 3857.5 +153
.5決算発表後上昇。後場に入って保険株の決算発表が相次いでいるが、これを受けて現在保険セクターは業種別上昇率のトップにもなっている。同社に関しては、通期純利益予想を2300億円の従来予想から2700億円に上方修正しているほか、同時に、発行済み株式数の2.6%を上限とする自社株買いも発表、評価が高まる展開となっている。

<6501> 日立製 893 +8
しっかり。ゴールドマン・サックス(GS)では投資判断「買い」を継続でコンビクション・リストに新規採用、目標株価は940円から1050円に引き上げている。円安恩恵銘柄である上に営業レバレッジが高く、市場予想を上回る業績拡大を達成する公算が大きいと評価。また、国内からグローバル銘柄への転換が進行中であり、収益構造や費用構造改革の寄与によるマージン改善が一段と進むことも期待できると。
《FA》

 提供:フィスコ

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