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【通貨】今日の為替市場ポイント:株高継続への思惑でリスク選好的な円売りも


昨日18日のドル・円相場は、東京市場では116円42銭から116円79銭で小動き。欧米市場では117円05銭まで上昇し、116円86銭で取引を終えた。

本日19日のドル・円は117円前後で推移か。安倍首相は消費税率を10%に引き上げる時期を2017年4月まで先送りすることを表明した。株高継続の思惑は残されており、リスク選好的な円売りは継続する見込み。

安倍首相は18日夜、一部報道番組に出演し、リーマン・ショック級の金融危機や巨大な天変地異が発生した場合、消費税率10%引き上げを再延期するための法律を新たに出すと述べた。ただし、このようなケースはあくまで例外的であり、2017年4月に消費税率を10%に引き上げることを明言している。

市場参加者の大半は、消費税率の引き上げ時期が2017年春に延期されることは織り込み済みだが、半数程度は12月14日の総選挙で自民党の議席数が数十議席減ることも想定しているようだ。

外為市場参加者の間からは、数兆円規模になりそうな経済対策によって株高は継続するとの声が聞かれている。総選挙で自民党の議席数が多少減ってもリスク選好的な円売りは縮小せず、年内に120円到達も十分ありうるとの見方が増えているようだ。

《KO》

 提供:フィスコ

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