【市況】【↓】日経平均 大引け｜予想外のGDPでショック安、5日ぶりに大幅反落(11月17日)

日経平均株価
始値　　17381.38
高値　　17409.32(09:01)
安値　　16907.43(14:48)
大引け　16973.80(前日比 -517.03 、 -2.96％ )

売買高　　28億8971万株 (東証1部概算)
売買代金　2兆8601億円　(東証1部概算)

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■本日のポイント

　１．日経平均は517円安と5日ぶりに大幅反落
　２．7-9月期のGDPが予想外のマイナス成長で売り優勢
　３．前日までの4日続伸で710円上昇し、短期過熱感もあって利益確定得売りが膨らむ
　４．東証1部の91％の銘柄が下落。225採用で上昇は2銘柄のみ
　５．売買代金は2.8兆円と大商いが続く


■東京市場概況

　前週末の米国市場では、利益確定売りが重石となりダウは18ドル安と小反落した。一方、ナスダックは8ポイント高と小幅に5日続伸した。

　週明けの東京市場では、日経平均は517円安と5日ぶりに大幅反落し、10日以来、1週間ぶりに1万7000円を割り込んだ。

　朝方発表された7-9月期のGDPが年率換算で1.6％減と市場予想を大きく下回ったことで、アベノミクスの景気浮揚効果に対して懐疑的な見方が広がり、リスクオフの売りが先行した。

　前週末までの4日続伸で710円上げ、短期過熱感が醸成されていただけに、利益確定売りも膨らみ、売りが売りを呼ぶ全面安の展開となった。

　加えて、株安と歩調を合わせて外国為替市場で1ドル＝116円台後半から115円台後半へと円高が進んだことも相場の重石となった。東証1部の91％にあたる1682銘柄が下落し、日経平均225採用で上昇したのは東レ <3402> と三菱ＵＦＪ <8306> の2銘柄にとどまった。


　業種では、東証33業種のうち上昇は繊維製品の1業種のみ。下落率の大きかった上位5業種は(1)その他金融業、(2)保険業、(3)電気・ガス業、(4)ガラス土石製品、(5)陸運業。


■個別材料株

△日本アクア <1429> [東証Ｍ]
　12月末割当で1→5の株式分割を実施。
△ＹＫＴ <2693> [ＪＱ]
　期末一括配当を10円に5円増額修正。
△東レ <3402>
　「ボーイングから炭素繊維を1兆円分受注」と報道。
△関電化 <4047>
　今期経常を58％増益に22％上方修正。3期ぶり3円で復配。
△ＩＢＪ <6071> [ＪＱ]
　1→2の株式分割を実施へ。1-9月経常は47％増益、実質50％増配。株主優待も拡充。
△木村化 <6378>
　今期経常を一転して7％増益に18％上方修正。
△シライ電子 <6658> [ＪＱ]
　今期経常を8.5億円に70％上方修正。
△三菱ＵＦＪ <8306>
　上期経常12％増益、年間配当を2円上積み。1.27％上限に自社株買いも。

▲福田組 <1899>
　株式売り出しを実施。
▲マツキヨＨＤ <3088>
　今期経常を一転14％減益に下方修正。
▲みんなのＷ <3685> [東証Ｍ]
　架空売上が判明。CEOらが不正計上。
▲インフォテリ <3853> [東証Ｍ]
　上期が1000万円の最終赤字に転落。

　東証1部の値上がり率上位10傑は(1)ネオス <3627> 、(2)関電化 <4047> 、(3)木村化 <6378> 、(4)アイスタイル <3660> 、(5)アイネット <9600> 、(6)サノヤスＨＤ <7022> 、(7)東レ <3402> 、(8)米久 <2290> 、(9)日本管理Ｃ <3276> 、(10)ルネサンス <2378> 。

　値下がり率上位10傑は(1)ソースネクス <4344> 、(2)キムラタン <8107> 、(3)福田組 <1899> 、(4)ＳＢＳＨＤ <2384> 、(5)北洋銀 <8524> 、(6)エアーテック <6291> 、(7)オープンＨ <3288> 、(8)ランド <8918> 、(9)ネクソン <3659> 、(10)帝繊維 <3302> 。


【大引け】

　日経平均は前日比517.03円(2.96%)安の1万6973.80円。ＴＯＰＩＸは前日比34.28(2.45%)安の1366.13。出来高は概算で28億8971万株。値上がり銘柄数は110、値下がり銘柄数は1682となった。日経ジャスダック平均は2312.72円(9.89円安)。

［2014年11月17日］
(「株探」編集部)