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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):セイノーHD、東京精、Dガレージ、ヒロセ電

■セイノーHD <9076> 1,056円  +119 (+12.7%)   本日終値  東証1部 上昇率2位
 11日、セイノーHD <9076> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.02%にあたる600万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は17日から15年2月27日まで。同時に決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比15.0%減の89.3億円に減ったが、ほぼ従来計画(90億円)線での着地となったこともあって特に売り材料視はされなかった。また、野村証券が11日付で投資判断を「ニュートラル(中立)→バイ(買い)」に引き上げ、目標株価を1100円→1200円に増額したことも買いに拍車を掛けた。同証券では業績は7-9月期に挽回し悪化のリスクが減ったうえ、今後も豊富な資金余力は自社株買いに活用される可能性が高まったと報告している。

■東京精密 <7729> 2,115円  +201 (+10.5%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 11日、東京精 <7729> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の94億円→103億円に9.6%上方修正。増益率が4.2%増→14.1%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。半導体製造装置部門、計測機器部門ともに好調で、売上が計画を上回ることが寄与。円安による為替差益の計上も利益を押し上げる。業績好調に伴い、年間配当を従来計画の30円→44円(前期は23円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが13.2倍→10.8倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■デジタルガレージ <4819> 1,761円  +115 (+7.0%)   本日終値
 11日、Dガレージ <4819> [JQ] が決算を発表。15年6月期第1四半期(7-9月)の連結経常利益が前年同期比2.5倍の11.7億円に急拡大して着地したことが買い材料。ネット広告の好調が続き収益性も向上したマーケティング、Eコマース市場の拡大を背景に堅調に推移したペイメント、保有株式の一部売却や米国事業が拡大したインキュベーションの全事業セグメントで増収増益を達成したことが寄与した。

■ヒロセ電機 <6806> 14,600円  +180 (+1.3%)   本日終値
 11日、ヒロセ電 <6806> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.64%にあたる22万株(金額で31億7240万円)を上限に、12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は11日終値の1万4420円)を実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■日本信号 <6741> 1,081円  +3 (+0.3%)   本日終値
 11日、信号 <6741> が決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の21.5億円に急拡大し、従来予想の13億円を上回って着地したことが買い材料。自動改札などの駅務機器を手掛けるICTソリューション事業が収益を牽引した。交通信号用の非常用電源などが販売好調だった交通運輸インフラ事業も増益に貢献した。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の78億円→87億円に11.5%上方修正。増益率が16.4%増→29.9%増に拡大し、従来の8期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。また、年間配当も従来計画の16円→18円(前期は16円)に増額修正した。

■カネカ <4118> 601円  -43 (-6.7%)   本日終値  東証1部 下落率8位
 11日に決算を発表。「上期経常は一転19%減益で下振れ着地」が嫌気された。
 カネカ <4118> が11月11日大引け後(16:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比18.7%減の95.8億円に減り、従来の1.8%増益予想から一転して減益で着地。
  ⇒⇒カネカの詳しい業績推移表を見る

■ペプチドリーム <4587> 9,920円  -690 (-6.5%)   本日終値
 11日に決算を発表。「7-9月期(1Q)経常は赤字転落で着地」が嫌気された。
 ペプドリ <4587> [東証M] が11月11日大引け後(17:35)に決算を発表。15年6月期第1四半期(7-9月)の経常損益(非連結)は3100万円の赤字(前年同期は1200万円の黒字)に転落した。
  ⇒⇒ペプチドリームの詳しい業績推移表を見る

■トリドール <3397> 1,406円  -90 (-6.0%)   本日終値
 11日、トリドール <3397> が320万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限60万株の第三者割当増資を実施するほか、既存株式による235万株の株式売り出しを発表したことが売り材料視された。新株発行が最大で発行済み株式数の約9.7%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式需給の悪化が警戒された。発行価格は19日から25日までのいずれかの日に決定。調達資金の約44億5400万円については丸亀製麺や、焼鳥店「とりどーる」などの新規出店や店舗改装に充てる。同時に期末一括配当を従来計画の9円→10円(前期は8円)に増額修正したが、買い材料視されなかった。

■日本バイリーン <3514> 599円  -32 (-5.1%)   本日終値
 11日に決算を発表。「7-9月期(2Q)経常は9%減益」が嫌気された。
 バイリーン <3514> が11月11日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比1.4%減の20.1億円となり、通期計画の41億円に対する進捗率は49.2%にとどまり、5年平均の54.2%も下回った。
  ⇒⇒日本バイリーンの詳しい業績推移表を見る

■ワタミ <7522> 1,203円  -28 (-2.3%)   本日終値
 11日、ワタミ <7522> が決算を発表。14年9月上期の連結最終損益が41.1億円の赤字(前年同期は5.5億円の黒字)に転落したことが売り材料。居酒屋「和民」「わたみん家」での1皿当たりの値上げが客離れを招いたほか、不採算店の減損損失などで12億円の特損を計上したことも響いた。

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