市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):シチズンHD、太平電、島津、西日シ銀

■シチズンHD <7762> 846円  +87 (+11.5%)   本日終値  東証1部 上昇率2位
 10日、シチズンHD <7762> が15年3月期の連結経常利益を従来予想の270億円→290億円に7.4%上方修正し、増益率が6.7%増→14.6%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。主力の腕時計が国内や欧米で伸びるほか、想定為替レートを円安方向に見直したことも寄与する。同時に発表した14年9月上期の同利益も前年同期比32.6%増の138億円に拡大した。

■太平電業 <1968> 978円  +93 (+10.5%)   本日終値  東証1部 上昇率3位
 10日に決算を発表。「今期経常を27%上方修正」が好感された。
 太平電 <1968> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4倍の19.5億円に急拡大し、従来予想の13億円を上回って着地。
  ⇒⇒太平電業の詳しい業績推移表を見る

■島津製作所 <7701> 1,069円  +99 (+10.2%)   本日終値  東証1部 上昇率4位
 10日、島津 <7701> が決算を発表。14年9月上期の連結経常利益が前年同期比16.5%増の101億円に伸び、従来の8.3%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。欧米向けに製薬分野などで使われる液体クロマトグラフや質量分析計などの計測機器が伸びた。同時に15年3月期末に創業140年を迎えるため、3円の記念配当を実施。年間配当を従来計画の10円→13円に増額修正したことも支援材料。

■西日本シティ銀行 <8327> 331円  +22 (+7.1%)   本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常を9%上方修正」が好感された。
  ⇒⇒西日本シティ銀行の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「2.13%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 10日、西日シ銀 <8327> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.13%にあたる1700万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は14年11月11日から15年3月24日まで。

■百十四銀行 <8386> 373円  +23 (+6.6%)   本日終値
 10日に決算を発表。「今期経常を24%上方修正」が好感された。
  ⇒⇒百十四銀行の詳しい業績推移表を見る
 同時に発表した「0.66%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
 10日、百十四 <8386> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.66%にあたる200万株(金額で8億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は14年11月11日から15年1月30日まで。

■住友金属鉱山 <5713> 1,602円  +75 (+4.9%)   本日終値
 10日、住友鉱 <5713> が決算を発表。15年3月期の連結経常利益を従来予想の1120億円→1550億円に38.4%上方修正。従来の2.1%減益予想から一転して35.5%増益見通しとなったことが買い材料。円安による収益押し上げ効果や上期のニッケルの価格上昇が寄与する。在庫評価益の好転や為替差益の発生なども利益を押し上げる。車載向け電池材料や電子部品向けリードフレームの販売が想定より伸びることも上振れに貢献する。業績上振れに伴い、年間配当を35円→48円(前期は37円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが11.5倍→8.4倍に急低下し、割安感がさらに強まった。

■すかいらーく <3197> 1,197円  +39 (+3.4%)   本日終値
 10日、すかいらーく <3197> が10月度のIRレポート(速報値)を発表。グループ合計の既存店売上高は前年同月比1.2%増となったことが買い材料視された。2度の台風到来にもかかわらず既存店が好調で、前年同月比プラスとなった。ガストなどで広島産牡蠣フェアを実施したことが寄与したほか、サイドメニューやデザート、ドリンクバーの利用者が増えたため客単価が同5.2%増と伸びた。

■ニプロ <8086> 928円  +13 (+1.4%)   本日終値
 10日、ニプロ <8086> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の63億円→86.1億円に36.7%上方修正。増益率が8.9%増→48.8%増に拡大、一気に5年ぶりに上期の過去最高益(69.9億円)を大幅に更新する見通しとなったことが買い材料。円安による為替差益が19.4億円発生したことが利益を大きく押し上げた。業績上振れに伴い、今期の年間配当を26.5円→31円(前期は30.5円)に増額修正したことも買い気を誘った。

■サンドラッグ <9989> 4,735円  -445 (-8.6%)   本日終値  東証1部 下落率3位
 10日に決算を発表。「上期経常が20%減益で着地・7-9月期も21%減益」が嫌気された。
 サンドラッグ <9989> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比19.6%減の111億円に減り、通期計画の295億円に対する進捗率は37.8%にとどまり、5年平均の48.4%も下回った。
  ⇒⇒サンドラッグの詳しい業績推移表を見る

■ゼンショHD <7550> 950円  -48 (-4.8%)   本日終値
 10日、ゼンショHD <7550> が15年3月期の連結経常損益を従来予想の68.1億円の黒字→24.1億円の赤字(前期は79.5億円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなったことが売り材料。人手不足で主力の牛丼店「すき家」の多くの店舗で深夜営業を休止したことや、食材価格の高騰などが響き、赤字幅が拡大する。業績悪化に伴い、年間配当予想もこれまでの8円→無配(前期は16円)に転落したことも売りに拍車を掛けた。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均