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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):船井電、スクリン、3DM、TBSHD

■船井電機 <6839> 1,158円  +154 (+15.3%)   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 4日、船井電 <6839> が決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比28.8%増の27.8億円に伸び、従来の81.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。主力の液晶テレビの大型化や年末商戦向けの出荷好調により、売上高が計画を24%上振れたことが寄与した。オーディオアクセサリーの売れ筋商品への品目絞り込みや在庫管理の徹底などに加えて、円安による為替差益の発生も利益を押し上げた。上期好調に伴い、通期の同損益を上期の上積み幅(23.9億円)を下回る形で4億円の黒字→14億円の黒字(前期は22.5億円の赤字)に3.5倍上方修正した。

■スクリン <7735> 662円  +56 (+9.2%)   本日終値  東証1部 上昇率7位
 4日、スクリン <7735> が14年9月上期の連結経常利益を従来予想の45億円→65億円(前年同期は26.2億円)に44.4%上方修正し、増益率が71.8%増→2.5倍に拡大する見通しとなったことが買い材料。固定費の抑制に加え、変動費の削減や製品構成の変化などが利益を押し上げた。

■3DM <7777> 2,693円  +177 (+7.0%)   本日終値
 4日に発表した「吸収性局所止血材がチリで臨床使用」が買い材料。
 吸収性局所止血材「PuraStat」がラテンアメリカのチリで臨床使用開始。

■TBSHD <9401> 1,359円  +85 (+6.7%)   本日終値
 4日に業績修正を発表。「上期最終を2.0倍上方修正、通期も増額」が好感された。
 TBSHD <9401> が11月4日大引け後(17:00)に業績修正を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益を従来予想の33億円→66億円(前年同期は28.9億円)に2.0倍上方修正し、増益率が13.8%増→2.3倍に拡大する見通しとなった。
  ⇒⇒TBSHDの詳しい業績推移表を見る

■ヨロズ <7294> 1,994円  +112 (+6.0%)   本日終値
 4日、ヨロズ <7294> が決算を発表。15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比52.9%増の43.6億円に拡大し、従来の12.5%減益予想から一転して増益で着地したことが買い材料。円安による採算改善や為替差益の発生が利益を押し上げた。上期好調に伴い、通期の同利益を従来予想の63億円→78億円に23.8%上方修正。減益率が33.2%減→17.2%減に縮小する見通しとなった。業績の上振れに伴い、年間配当を従来計画の21円→22円(前期は26円)に増額修正したことも買い気を誘った。

■フジミインコ <5384> 1,591円  +88 (+5.9%)   本日終値
 4日、フジミインコ <5384> が発行済み株式数(自社株を除く)の3.86%にあたる100万株(金額で17億5000万円)を上限に、5日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNet-3」で自社株買い(買い付け価格は4日終値1503円)を実施すると発表。併せて発行済み株式数の3.26%にあたる自社株100万株を18日に消却する方針を示したことが買い手掛かり。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■大陽日酸 <4091> 1,032円  +38 (+3.8%)   本日終値
 大陽日酸 <4091> が変わらずを2日挟み8日続伸し、2010年1月以来4年10ヵ月ぶりに4ケタ台を回復している。10月31日大引け後に発表した15年3月期第2四半期累計(4-9月)連結経常利益が前年同期比16.7%増の165億円と好調裏に着地したことが引き続き買い材料視されているようだ。通期計画332億円(前期比9.7%増)に対する進捗率は49.9%となり5年平均の50.1%とほぼ同水準。引き続き上期好決算発表を買う格好となっている。上期売上高は前年同期比7.7%増の2689億1100万円。国内ガス事業は売上高は2.9%増の1655.69億円、営業利益は9.1%増の112.09億円となった。鉄鋼向け酸素、窒素が堅調、電子材料も液晶パネル、太陽電池、半導体向け出荷が好調に推移、メディカル分野では昨年10月のパシフィックメディコ買収効果で売上高は前年同期を大きく上回った。米国ガス事業は2月の海外企業買収効果や為替による円換算額の増加や産業ガスの値上実施から売上高は17.6%増の626億4100万円、営業利益は27.0%増の27億2100万円となり、アジアでのガス事業も中国華東地区が好調に推移、台湾、中国、韓国での電子材料ガス及び機器が好調に推移し、売上高は前年同期比17.0%増の303億5100万円、営業利益35.9%増の15億8500万円の着地となり米・アジア事業が収益上ブレに寄与した。(執筆者:熱田和雄 ストック・データバンク

■東和薬品 <4553> 5,030円  +50 (+1.0%)   本日終値
 4日、東和薬品 <4553> が15年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の31.5億円→55.5億円に76.2%上方修正。増益率が0.3%増→76.8%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。工場の稼働率改善による採算向上や人件費など販管費の抑制が利益を押し上げた。円安によるデリバティブ評価益が膨らんだことも上振れに大きく貢献した。修正した上期予想の通期計画(78億円)に対する進捗率が71.2%に達したことで、通期上振れを期待する買いが向かった。

■長瀬産業 <8012> 1,346円  -104 (-7.2%)   本日終値  東証1部 下落率トップ
 4日に決算を発表。「今期経常を13%下方修正」が嫌気された。
 長瀬産 <8012> が11月4日大引け後(17:00)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比7.6%減の91億円に減った。
  ⇒⇒長瀬産業の詳しい業績推移表を見る

■ツクイ <2398> 977円  -73 (-7.0%)   本日終値  東証1部 下落率2位
 4日に決算を発表。「上期経常が17%減益で着地・7-9月期も23%減益」が嫌気された。
 ツクイ <2398> が11月4日大引け後(15:30)に決算を発表。15年3月期第2四半期累計(4-9月)の経常利益(非連結)は前年同期比17.0%減の20.1億円に減り、通期計画の40.7億円に対する進捗率は49.5%となり、5年平均の49.1%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒ツクイの詳しい業績推移表を見る

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