【市況】【↑】日経平均 大引け|7年ぶり高値水準、日銀の予想外の追加緩和で買いが膨らむ(10月31日)
日経平均株価
始値 15817.14
高値 16533.91(14:48)
安値 15817.14(09:00)
大引け 16413.76(前日比 +755.56、+4.83%)
売買高 40億1278万株 (東証1部概算)
売買代金 4兆1982億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は大幅に続伸、7年ぶり高値水準に
2.日銀の追加緩和がサプライズとなり、買いが買いを呼ぶ
3.東証1部の92%の銘柄が上昇する全面高に
4.ファストリ1銘柄で指数を105円押し上げる
5.売買高40億株、売買代金4兆円超と記録的大商い
■東京市場概況
前日の米国市場では予想を上回る7-9月GDPやビザなどの決算が好感され、ダウは221ドル高と大幅反発した。
東京市場では、日経平均は755円と大幅に3日続伸。1万6400円台に乗せて年初来高値を更新し、07年11月2日以来、7年ぶりの高値水準となった。
米株高を背景に続伸してスタート。週末とあって利益確定で伸び悩む場面もあったが、後場に日銀が予想外の追加緩和を決めると、外国為替市場で円安が急速に進行。歩調を合わせて株式市場でも買いが大きく膨らみ、先物の買いや売り方の買い戻しを巻き込んで急伸した。
指数寄与度の高いファストリ <9983> が約7%上げ、1銘柄で指数を約105円押し上げたほか、ファナック <6954> や京セラ <6971> といった値がさ株も上昇し全般相場を底上げした。
東証1部の92%の銘柄が上げる全面高の展開で、日経平均採用で下落したのは5銘柄にとどまった。日経平均は一日としては6年ぶりの上げ幅を記録した。
東証33業種のうち上昇は32業種。その中で、上昇率の大きかった上位5業種は(1)不動産業、(2)その他金融業、(3)証券・商品先物取引業、(4)倉庫・運輸関連業、(5)精密機器。上昇率の小さかった5業種は(1)ガラス・土石製品、(2)海運業、(3)水産・農林業、(4)パルプ・紙、(5)石油・石炭製品。一方、下落したのは空運業のみ。
■個別材料株
△サイバー <4751>
今期営業は2.2倍の222億円で着地。SMBC日興証が「1」と目標株価4900円を継続。
△有沢製 <5208>
今期経常を一転8%増益に37%上方修正。
△冶金工 <5480>
上期経常は29%増の7.5億円で着地。
△ダイフク <6383>
上期経常を一転21%増益に33%上方修正。
△アンリツ <6754>
発行済み株式の4.88%に当たる700万株を上限に自社株買い。
△京セラ <6971>
7-9月期営業益は10%増の360億円に拡大。
△オリックス <8591>
上期最終益は77%増の1421億円で着地。
△ヤマトHD <9064>
発行済み株式の3.93%に当たる1650万株上限に自社株買い。
▲ミサワホーム <1722>
今期営業を51%減益に35%下方修正。
▲EIZO <6737>
今期経常を一転35%減益に下方修正。
▲エンプラス <6961>
今期経常を一転7%減益に下方修正。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)アグレックス <4799> 、(2)アイフル <8515> 、(3)ケネディクス <4321> 、(4)SKジャパン <7608> 、(5)マネックスG <8698> 、(6)菱地所 <8802> 、(7)FPG <7148> 、(8)enish <3667> 、(9)清水銀 <8364> 、(10)テーオーシー <8841> 。
値下がり率上位10傑は(1)エンプラス <6961> 、(2)EIZO <6737> 、(3)ミサワホーム <1722> 、(4)ステラケミ <4109> 、(5)クロップス <9428> 、(6)大塚商会 <4768> 、(7)ジャスト <4686> 、(8)アイロムHD <2372> 、(9)ハリマ化成G <4410> 、(10)アイスタイル <3660> 。
【大引け】
日経平均は前日比755.56円(4.83%)高の1万6413.76円。TOPIXは前日比54.74(4.28%)高の1333.64。出来高は概算で40億1278万株。値上がり銘柄数は1694、値下がり銘柄数は120となった。日経ジャスダック平均は2260.24円(15.53円高)。
[2014年10月31日]
(「株探」編集部)