【市況】【今日の相場見通し】本日の予想レンジ15,650円～15,850円。

　米株式市場は、米国内総生産（GDP）結果と、大手クレジット会社のビザの決算が、市場予想を上回ったことを好感して上昇。その影響によりシカゴの日経平均先物も、大証の終値に比べ（日中比）、115円高（円建て）と値上がりして取引を終えていることから、東京市場の朝方も買い先行から、シカゴの清算値である15,785円にさや寄せしての取引開始となりそうだ。

　一巡後は、シカゴ24時間取引システム（ＧＬＯＢＥＸ）の米株価指数先物やアジア市場、そして為替動向を注視しての取引となるが、年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF）の、国内株式の資産構成引き上げ期待から、幅広いセクターに買い注文が入る見込みである。

　ただ、連休前の週末ということもあり、何時もよりポジション整理のスケールが大きくなると予想されることから、午後の取引では上値が伸び悩むことも、視野に入れておきたいところだ。

　テクニカル的には、ローソク足の実体で75日移動平均線（15,512円前後）と、25日移動平均線の両方を上抜いてきただけに、当面は同移動平均線が目先の下値メドとなるだろう。上値は米国市場の上昇もあり、10/8に開けた下窓（15,755円）を閉める公算であるが、一目均衡表の雲に突入し、上に抜けるには16,000円の大台回復が条件であることから、そろそろ戻り売りの注意も必要になってくるだろう。

　本日の予想レンジ15,650円～15,850円。（ストック・データバンク　編集部）